こんにちは、ドロサツです。今回の記事はドローンの最高速度に注目します。
ドローンを使った空撮動画は、ゆったりした映像が多い印象です。
まるで鳥の目線のように、心が癒される動画を目にしたことがあると思います。
しかしドローンは機種によっては、車と同じくらいの速度がでます。その速度を活かして、迫力あるダイナミックな映像を撮影することも可能です。
このコラムでは、弊社が取り扱うドローンの最大速度とそのスペックをご紹介します。
飛行時に速度を出す際の注意点にも触れていきます。
そして、記事の締めくくりとして、ドローンの最高速度に関するギネス記録もお伝えします。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
メジャーな機体の最高速度
ドローンの人気シリーズ(主にDJI機)の速度と特徴を簡単にまとめました。
どの機体も人気機種ですが、速度もかなりでます。
一般道であれば、車と並走することは問題なくできそうです。
ただし、飛行許可や、飛行方法に関しては別問題になりますので、実際に飛行させるときは注意が必要です。
このランキングでは、FPVやレース用ドローンについては除外をしています。
記事後半のドローンの飛行速度のギネス記録にて、レース用ドローンに少し触れさせて頂きます。
第3位DJI Air2S
- 機種名: DJI Air 2S
- 最大速度: 68.4km/h
- 発売時期: 2021年4月
- 重さ: 595g
- 最大飛行時間: 31分
- 主な特徴: 1インチCMOSセンサー搭載の高画質モデル、5.4K/30fpsの高解像度映像撮影が可能
2023年8月現在ではDJI Air3が発売されており状況が異なりますが、発売当時はスペックに対して価格が非常に魅力的でした。
今でも多くの方が愛用しているドローンだと思います。
ドロサツ‼でも過去に詳細なレビューやスペックの紹介を行っていますので、ご参照ください。
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第2位Mavic 3シリーズ、Air3
第2位は2種類の機体がランクインしました。
1つは記事の企画準備中に発売された新型ドローンAir3です。Mavic 3シリーズと、最新のドローンが同じ最高速度でした。
Mavic 3シリーズは、Proや、Classicなど複数の種類が発売されていますが、こちらの記事でMavic 3 Proについて紹介します。
- 機種名: DJI Mavic 3 Pro
- 最大速度: 75.6km/h
- 発売時期: 2023年5月
- 重さ: 920g
- 最大飛行時間: 40分
- 主な特徴: 3眼カメラを搭載した機体、ハセルブラッド製4/3インチCMOSセンサー、5.1K/50fpsの高画質映像、28xズームレンズ
今年発売された、最も素晴らしい機体と言っても過言ではないです。
「その瞳に、新たなインスピレーションを」コンセプトに、3眼カメラで取れる画像や動画を組み合わせると、想像力は無限に広がります。
Mavicシリーズも弊社にてレンタルや購入が可能です。ぜひお問い合わせください。
- 機種名:DJI Air 3
- 最大速度:約75.6km/h
- 発売時期:2023年7月25日
- 重さ:720 g
- 最大飛行時間:46分
- 主な特徴:広角カメラと中望遠カメラ、両方とも1/1.3-inch CMOS、有効画素数が4800万画像。
今年の夏にDJIから発売された最新型の機種です。人気機種のAir 2 Sの後継機となります。
一部機能にて、Air 2 Sより機能が落ちた部分もありますが、多くの部分はAir 2 Sよりも改善されています。
これから間違いなく大人気のドローンになると言われています。
こちらのドローンもレンタルの準備が完了しました。Air 3が気になっている方は、ぜひお問い合わせを頂けますと幸いです。
ドロサツ‼ではMavic3の性能について、様々な面からレビューを行っています。
下記からご覧ください。
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Mavic 3 MultispectralとP4Mの性能比較
第1位DJI Inspire3
- 機種名:DJI Inspire 3
- 最大速度:94 km/h
- 発売時期:2023年4月12日
- 重さ:約3,995 g (ジンバルカメラ、2つのバッテリー、レンズ、PROSSD、プロペラを含む)
- 最大飛行時間:約28分 (着陸ギアを下げた状態)
- 主な特徴: フルフレーム8Kカメラ、O3 Pro映像伝送システム、 全方向障害物検知システム
DJI Inspire 3は、映像制作や撮影などのプロフェッショナルな用途に最適です。
ドローンを使った映像作品に携わるプロが使うドローン。
その為、撮影用ドローンとしては、最速の時速94km。経験が豊富なパイロットでないと扱いきれないドローンとも言えるでしょう。
ドローンは速度が出ると、自動車同様に、ドローンを衝突させてしまった時の被害が大きくなります。下記にて速度を出したドローンを撮影する際の注意点を紹介します。
速度を出してドローンで撮影する際の注意点
ドローンの速度を出して撮影すると、迫力のある映像が撮影できます。
しかし、安全に撮影するためには、いくつか注意点があります。
ドローンを安全に操作することは、ドローンパイロットの最も重要な使命です。
確かに、速度を上げることで魅力的な動画撮影が可能になりますが、その一方で事故のリスクも高まります。
飛行の際には、「他人に迷惑をかける行為」は絶対に避けるべきです。
これらの基本的なルールを遵守しながら、安全に高速飛行を楽しむための注意点を以下で紹介します。
基礎の操作方法をマスターしてからチャレンジする
ドローンで速度を出して撮影するためには、ルールを守るのと同じくらい大切なことがあります。
それは、しっかりと基本操作をマスターすることです。
特に、エレベーターレバーの操作には注意が必要です。エレベーターレバーを急に上げ下げすると、ドローンが急激に加速したり減速したりします。
スピードのコントロールを含めて、プロポの操作は、正確さが必要です。
プロポの操作を誤ると、ドローンが横転したり、墜落したりする恐れがあります。
プロポの操作技術を上げるために、最初はドローンを低速で操作して、技術を向上させましょう。
その後、徐々に速度を上げて練習することをおすすめします。
ゆっくりドローンを飛ばすことは、面白みに欠けると思う人もいると思いますが、安全にドローンを飛ばすには重要なスキルです。
ロケハン飛行をしてから試す
撮影場所を事前に確認しておくことが大切です。
特に、障害物などの電線の有無や、車の往来や、人の動線はよく確認しましょう。
速度を出してドローンを飛ばすと、ドローンに慣性の法則が働き、エレベーターレバーから手を離しても、ドローンは前に進みます。
速度が出ていれば、出ているほど、ドローンが止まるまでの距離が大きくなります。
実際にロケハンすることにより、障害物の場所を正確に把握して、ドローンを止める場所を予め計画することも可能です。
また、風速や気温などの気象条件も確認しておくと、安全に撮影しやすくなります。
地形によって、風の吹き方や風の向きも変わってきます。
その日の気象条件で、ドローンに追い風が吹くと、ドローンが止まるまでの距離がさらに伸びます。
当日の気象条件だけでなく、撮影場所の風の特徴なども、ロケハンして確認が必要です。
バッテリー残量に気を付ける
速度を出すことで、バッテリーの消費が早くなります。
バッテリー残量が少ないと、急に機体制御が効かなくなる恐れがあります。
そのため、撮影する前に、バッテリー残量が十分にあることを確認しておきましょう。
また速度を出して飛行を行うと、少ない時間でもドローンは、遠くに離れていきます。
バッテリーがあれば離れていても、問題なく帰還可能です。しかし、バッテリーが途中で切れた場合は最悪の場合、墜落につながります。
DJIのドローンは、RTH機能もついているので、バッテリー残量が30%を切ると自動的に帰還しようとするので、素直に帰還させましょう。「もう少し飛ばせる 」その気持ちが事故につながるので、我慢も必要です。
周辺に障害物がないことをよく確認する
高速で撮影する際には、まず周囲の障害物の有無を確認することが重要です。
特に、人々や車が行き交う場所での飛行には十分な注意が必要です。
「ロケハン飛行してから試す」という項目で触れましたが、理想的には障害物や人がいない場所での撮影が望ましいです。
もし事前のロケハンが難しい場合でも、GoogleEarthを活用することで撮影地の障害物を確認することができます。
このような事前の下調べは、安全な撮影のために非常に有効です。
安全かつ迫力ある映像撮影のためには、これらのポイントを守ることが必須です。
最も大切なのは、ドローンを安全に操作すること。国土交通省が公表するドローンのルールを理解した上で、速度を出した飛行に挑戦しましょう。
競技用ドローンの飛行速度のギネス記録とは?
ギネスワールドレコードが認定する、バッテリー駆動のクアッドコプターの最速地上速度記録を、Drone Racing League (DRL: ドローンレーシングリーグ) が達成しました。
この記録を樹立したドローンは、DRLの製品部門ディレクター、ライアン・ガリー氏とDRLのドローンエンジニアチームによって主に作成されました。
このドローンは「DRL RacerXと名付けられ、その速度は時速263km/hを記録しました。北陸新幹線や九州新幹線と同じくらいの速度です。
RacerXの重量は、その高速移動能力の鍵となる要素で、わずか800gです。
この記録を公式に認定するために、ニューヨーク州のフィールドで、100mのコースを往復飛行しました。
競技用ドローンの開発は更なる高速化を目指して進化を続けています。
ドローンの飛行原理や空力設計などの研究も盛んで、既存の速度記録が塗り替えられる日もそう遠くないかもしれません。
ドローン技術の速度競争にも注目が集まっています。
▶︎参考資料 https://www.guinnessworldrecords.com/news/2017/7/the-drone-racing-league-builds-the-worlds-fastest-racing-drone-482701
競技用ドローン以外では、驚異的なスピードで、ギネス記録が登録されています。
2022年11月8日、ロボットプログラマーのライアン・レイドマン氏が開発したドローン「XLR V3」が、瞬間時速414kmという驚異的な速さで飛行し、ギネス記録を樹立しました。
「XLR V3」は、4つのプロペラを持つクアッドコプター型のドローンで、その重量は約2kg、バッテリー容量は1.5kWhとなっています。
レイドマン氏はこのドローンの開発において、軽量化と効率的な推進力を最優先し、4つのプロペラを採用して飛行の安定性を確保しました。
この記録も、さらに競技用ドローンのポテンシャルを世界に示すものとして、大きな注目を集めています。
▶︎参考資料 https://www.guinnessworldrecords.com/world-records/464800-fastest-ground-speed-by-a-battery-powered-remote-controlled-quadcopter
まとめ
この記事ではDJIのドローンの速度をランキング形式で紹介しました。
第3位は「DJI Air 2S」で最大速度68.4km/h。
このモデルは1インチCMOSセンサーを搭載し、5.4Kの高解像度映像撮影が可能です。
第2位は「DJI Mavic 3 Pro」と新型の「DJI Air 3」で、両機種ともに最大速度75.6km/hを誇ります。
特にMavic 3 Proは、3眼カメラやハッセルブラッド製センサーを搭載。
第1位は「DJI Inspire 3」で、その速度は94km/hに達します。
この機種はプロフェッショナル向けで、フルフレーム8Kカメラを搭載しています。
どの機体も弊社にてレンタルや、販売も行っておりますので、是非ともお声かけください。
また速度を出して飛行する際の注意点も紹介しました。
まず基礎操作の完全な習得が必要です。
次に、撮影場所のロケハン飛行を実施し、障害物や気象条件を確認すること。
また、バッテリーの残量を常にチェックし、十分な量を確保して飛行することが重要です。
最後に、周囲の障害物や人々の動きを常に監視し、安全な飛行を心がけることが求められます。
前提条件としては、国のルールを遵守し、安全第一の飛行を目指しましょう。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。
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監修者
森本 洸生(もりもと こうき)
株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)
<略歴>
中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。
<所有する資格>
- DJI CAMPスペシャリスト
- DJI CAMPインストラクター
- DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
- 無人航空従事者試験1級
- CRPI公認指導員
- 総飛行時間400時間以上