ドローンと連携可能なichimillの機能と活かし方を解説

位置情報測位技術は、スマートフォンやカーナビ、測量などさまざまな分野で使用され、生活に欠かせない技術の一つです。

RTK-GNSSを利用した高精度な位置情報測位技術を提供する「ichimill」は、これまでの測位技術に比べて、より高い精度と安定性を実現しており、土木工事や農業、ドローンの飛行制御など、精度が重要な業務に幅広く利用されています。

本記事では、ichimillの特徴やメリット、ドローンとの組み合わせの利点などについて、詳しく解説します。

ichimillを利用することで、位置情報測位の精度向上や業務の効率化を実現することができます。

 

位置情報測位技術が普及した背景

現代社会において、位置情報測位技術はさまざまな場面で活用が広まっています。その理由は、大きく3つの要因によるものが考えられます。

 

①位置情報の需要の増加

まず1つ目は、スマートフォンやタブレット、車載ナビなど、さまざまな端末が普及したことによる、位置情報の需要の増加です。これらの端末は、現在地を正確に知ることで、さまざまなサービスを提供することができます。

例えば、位置情報を利用して、現在地周辺の店舗や施設の情報を提供するアプリや、ルート案内を行うナビアプリなどがあります。

 

②位置情報の収集・分析の容易化

2つ目は、インターネットサービスの進化による、位置情報の収集や分析の容易化です。

現代では、位置情報が収集されることでより効果的な広告配信や、利用者の行動分析、交通事故や犯罪の調査など、さまざまな分野で活用されています。

 

③位置情報を利用した新しい技術の登場

3つ目は、ドローンや自動運転車、産業用ロボットなど、位置情報を利用する新しい技術の出現です。

これらの技術は、高度な位置情報測位技術が必要不可欠であり、より高精度で正確な位置情報が求められています。

 

位置情報測位サービス「ichimill」とは?

ソフトバンクが提供するichimillは、ドローンをはじめとする機器との連携が可能な高精度の位置情報測位サービスです。

多種多様な端末に対応しており、業務内容に応じた柔軟なプランニングが可能です。

 

ichimillの特徴①高精度な測位技術

ichimillを活用することで、高精度な位置情報測位が手軽に行えるようになります。ソフトバンクが保有している独自の基準点を活用することによって、幅広いエリアでのデータ取得が可能です。

移動距離が長い場合はハンドオーバーで地点の切り替えが行われるため、広範囲におけるデータ収集にも対応しています。

 

ichimillの特徴②多様な業種への活用が可能

ドローンに搭載されているRTKシステムとの連携はもちろん、重機や農業機械、ウェアラブル製品、自動運転技術への活用など、幅広い分野への導入が進められています。

 

ichimillの特徴③柔軟なプランニングに対応

ご利用目的に応じて、ライセンスの購入・月単位での契約などコストを抑えて利用することができます。

ドロサツ!!では、RTK機能を搭載した産業用ドローンとのパッケージも対応しています。

 

ドローン×ichimillの相性がいい理由

ドローンは、高所や危険な場所での作業や、広大な敷地の監視など、従来の手法では困難な作業に有効なツールです。

一方、ichimillはドローンを効率的かつ安全に運用するための機能を提供しています。

具体的には、ichimillを利用して取得した位置情報を活用して、ドローンの自動飛行機能を正確に行うことで、作業の効率化・安全性の向上を図ります。

飛行区域を明確に設定することで、ドローンの運用経験によらず品質を担保したデータ取得が安定的に行えるようになります。

【ドローン×ichimill】の技術が活用されている事例をご紹介します。

 

活用事例①農業

ichimillは、農業において、ドローンを使った農作業の効率化や作物の状態管理に活用されています。例えば、農地の地図情報を活用して、畝間に均等に肥料をまくことができます。また、ドローンによる空中写真撮影により、畑全体を一度に確認し、畑の状態を把握することができます。

 

【活用されているドローンの一例】

  • DJI Mavic 3 Multispectral
  • DJI AGRAS T30

 

マルチスペクトルカメラや、精密農業については下記コラムをご参考までにどうぞ。

精密農業を加速させる「Mavic 3 Multispectral」とは?P4 Multispectralと比較してみた

ドローン農薬散布機のメリットとは?機材の選び方もご紹介

 

活用事例②測量・地図作成

ドローンを使った測量・地図作成にもichimillが活用されています。

測量には位置情報測位が欠かせないため、ドローンを活用した業務の代表的な活用事例です。

 

【活用されているドローンの一例】

 

機材の使用方法に不安がある場合、レクチャーやパイロット派遣を行っていますので、お気軽にお問合せください。

【DJIドローンレンタル活用事例】測量・外壁点検調査や導入サポートをご紹介

 

活用事例③建設業

建設現場において、ichimillを活用した現場監視や建設進捗管理、作業の自動化が行われています。

またドローンによる現場写真や映像を定期的に取得することで、現場の全体像を容易に把握することができ、建設プロジェクトを効率的に進められるようになります。

 

これらの業種以外にもichimillはさまざまな分野で活用されており、ドローンによる業務の効率化や作業の自動化を実現しています。

 

まとめ

今後ますます活用の場が広がっていくことが予想される位置情報測位サービスですが、それに対応した新たなデバイスや、さらなる活用サービスも登場する事でしょう。

ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。

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監修者

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森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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