ドローンの活用方法を8つの分野ごとにまとめて解説

近年頻繁に用いられるようになってきたドローンは空撮の分野だけでなく点検や整備、監視システム、災害救助、農業、物流などの分野でも用いられるようになっています。本記事ではドローンの活用法を紹介します。課題もあるためレンタルドローンを使って操作方法に慣れておくのもよいでしょう。
 
 
近年、ドローンを使った撮影や映像が頻繁に用いられるようになってきました。 空撮がドローンの活用方法としてもっとも想像しやすいものですが、ドローンにはほかにもさまざまな利用方法があります。
当記事ではドローンが活躍するさまざまな場面について紹介し、今後の課題についても解説します。
 
 

ドローンが活躍する8つの場面

ドローンは高いところからの映像を撮影するのによく用いられますが、その他にもさまざまな場面で利用することができます。
空の産業革命とも呼ばれるドローンの利用方法について8つの場面をご紹介します。
 

1.点検や整備

ドローンが活躍する場面として、さまざまな施設の点検や整備が挙げられます。
たとえば、太陽光発電システムや電気設備の点検や整備などではドローンがよく用いられます。
 
 
 
その理由は、ドローンの利用範囲の広さです。
これまでは広大な敷地に広がった太陽光パネルや、高所にある電気設備を人力でチェックし、点検や修理を行わなければなりませんでした。
すべての点検や整備を人力で行おうとすると多くの人手が必要となり、コストもかかります。
さらに高所や危険な場所での作業では、作業員がケガをしたり死亡したりするリスクがありました。
しかし、ドローンの利用によって、点検や整備のスピードが飛躍的に向上し、安全性も確保されるようになったのです。
とくに広大な敷地にある太陽光発電システムでは、赤外線カメラなど特殊なカメラを使うことで故障している箇所をすぐに特定でき効率よく点検や整備が行えます。
別の例として風力発電システムも挙げられます。
風力発電システムは非常に高所での作業が必要になる場合があり、作業員の安全確保が重要な課題となります。
ドローンを利用すれば、素早く簡単に点検が行えるのです。
 

2.監視システム

ドローンの別の利用方法は、監視システムです。
ドローンを使えば、敷地内への侵入者の追跡を効果的に行うことができます。
 
 
自律飛行が可能なので、不審者や不審車に自分から接近していき、顔や車のナンバーを最適な方向から撮影します。
固定の監視カメラでは死角が生まれ、不審人物の顔が撮影できないなどの課題もありましたが、ドローンを使えばこうした問題も解消されるでしょう。
実際大規模施設ではドローンによる巡回監視サービスの実証実験が行われてお り、今後よりいっそう多くの場所でドローンを利用した監視やセキュリティシステムが利用されることになりそうです。

3.農業

ドローンは農業でも活躍の場を広げています。
ドローンは広範囲を素早く飛行することができるため、農業従事者の大きな助けとなるのです。
たとえばドローンを使った地質解析を利用すれば、どのような作物をいつ植えればよいのかをより効果的に知ることができます。
農作物の生育管理もドローンを使って行えるので、収穫量の増加を期待できるでしょう。
台風や雹などの自然災害の後、被害状況をすぐに把握するのにもドローンが役立ちます。
さらにドローンを使った農薬散布なども実用化されつつあり、農業従事者の労働量の削減も実現しています。
農業従事者の高齢化が深刻化する国内はもちろん、海外でも農業にドローンを使おうという動きが活発になっているのです。
 
 

4.物流

ドローンが活用されている別の分野が物流です。
物流というと、大型トラックや大型船舶がすぐに思い浮かぶかもしれませんが、 ドローンの活用がいよいよ進んでいます。特に山間部など、トラックが入りにくい場所などに荷物を届けるための実証実験が行われています。アメリカでは、すでに大手通販サイトでドローンによる配達がテストされており、今後実用化が期待されています。
 
 
 
物流でドローンが用いられるようになれば、より素早く正確な配達が可能となるでしょう。
 

5.災害救助

ドローンが活躍すると考えられる別の分野が災害救助です。
地震や火災、台風などによって大規模な被害が発生した場合、人命救助は時間との戦いとなります。自然災害によって大きな被害が出た場合、人命救助が可能とされる時間は一般的に72時間といわれています。
これは「72時間の壁」「黄金の72時間」と呼ばれており、72時間を過ぎると生存確率が大幅に下がっていきます。
都市部で大規模な地震が発生したり、台風によって土砂災害が発生したりした場合、被害状況の把握や被害者の救出には多くの時間がかかります。
ドローンを使って上空からの撮影や捜索が行えれば、被害状況の把握が容易に行えることに加え、生存者の発見に大きく寄与することでしょう。
近年台風による被害や大雨による被害が多発しているため、ドローンの利用はいよいよ急務になっています。
 
  
 

6.汚染区域の調査

ドローンは、汚染区域などの調査にも役立てられます。原子力発電所の事故や汚染物質の流出などが発生した場合、調査員が立ち入るのが危険なケースもあります。
そのような場合には、ドローンを使用することで撮影や、細部の調査を行うことが可能となるのです。
 

7.動物の生態調査

ドローンは動物の生態調査を行う面でも役立てられています。
動物の生息域は人里離れた場所であることも多く、人がなかなか入っていけない場所であることも珍しくありません。
ドローンであれば、遠隔操作が可能で数kmもの距離を飛行することができるため、動物の生態を調査するのにぴったりです。
もちろん、動物の詳しい生態を調査するためには実際に生息域に入っていかなければなりませんが、どの範囲に生息しているのかといった概要を調査するのにドローンは役立つでしょう。
 
 
 

8.測量

現在、もっともドローンが用いられるようになっている分野の一つが測量です。 測量は本来、作業員が現場に行き機材を使って行わなければなりませんでした。 しかしドローンを用いれば、撮影を行いながらレーザー測量や航空測量などを行うことができ、短時間での作業が可能となるのです。
 
 
 
 

ドローンを活用する際の2つの課題

ドローンを活用できる場はいよいよ広がっていますが、課題も見えてきていま す。ドローンを活用する際の2つの課題について紹介します。
 
 

1.活用するためのルール作りが必要

現在、ドローンを活用するためのルール作りが急務となっています。
 
ドローンはまだ新しい技術であるため、活用のためのルール作りがまだ手探り
な部分が多いです。
 
現在、ドローンに関するルールは国交省が定めています。
このルールのなかで飛行可能エリアや飛ばせる高さに関して決められています。
しかし、ドローン関係の法律は改正が頻繁に行われており、申請の手続きが煩雑である点がハードルとなっているケースが多いです。
 
いきなり自分の家の上空にドローンが飛来した場合、驚いたり、不安や恐怖を感じたりする人も多いでしょう。
より安全に、多くの人の理解を得たうえでドローンを活用するためには、まだまだ課題が残っているのです。
 

2.天候などにより活用範囲が狭まる

ドローンを活用するための別の課題は、天候などの気象条件です。
ドローンは天気が良く風も強くない状況ではその能力をいかんなく発揮できますが、悪天候では性能が落ちることがあります。
大雨、雷雨、雪、雹、強風、熱などの影響を受けると、活用範囲が狭まってしまうことが予想されます。
今後も性能を向上させ、活用できる場面を増やしていくことが必要です。
 
 
 

おすすめのレンタルドローン3選

ドローンにはさまざまな活用方法がありますが、購入するにはやや高額なのがネックです。そのような場合には、ドローンをレンタルすることも可能です。ドロサツ!!ではドローンのレンタルを行っております。
1泊2日からレンタルが可能で、使う用途に合わせたカスタマイズができます。ここでは、ドロサツ!!で取り扱っているおすすめのレンタルドローンを3つご紹介します。
 
 

1.軽さで選ぶならMavic Mini/Mini2

Mavic Mini/Mini2 は手のひらサイズのコンパクトなドローンで、重さはわずか199g です。
小さいながらも性能は高く、最新技術が詰まったドローンで、初心者の方でも簡単に空撮が楽しめます。
専用アプリを使えば撮影も編集もスマホで行え、SNSを楽しんでいる方におすすめです。
レンタル料金は、1泊2日で税込4,500円、2泊3日で税込5,040円とリーズナブルなのもうれしいポイントです。
 
  
 
 

2.初心者でも簡単に操作できるMavic Air2/Air2s

ドローン初心者の方でも安心して操作できるのが、Mavic Air2/Air2s です。
携帯性と操作性に優れたドローンで、使い勝手が抜群です。
パワフルな動きもできるので、迫力のある映像が取れます。
旅行での思い出作りにもよし、サイクリングに持っていくのもよし、さまざまな活用が考えられるドローンです。
1泊2日税込6,980円、2泊3日税込7,880円でレンタル可能です。
 
  
 

3. 産業用ドローンならMavic 2 Enterprise Dual

Mavic 2 Enterprise Dual は産業用ドローンであり、可視画像だけでなく熱画像も撮影できる優れものです。
太陽光発電システムの点検、橋梁や外壁の調査などにも活用できます。
1泊2日税込14,800円、2泊3日税込16,400円と低価格でレンタルできるのも魅力の一つです。

ドローンの活用法は今後も広がっていく

ドローンは現在、空撮だけで農業や物流、災害救助などさまざまな場所で使用されています。
まだいくつかの課題を抱えていますが、活躍の場が広がっていくなかでそういったことも解消されていくでしょう。
活用方法は広がっていき、多くの分野で欠かせない道具となっていくはずです。 今からドローンの活用方法に慣れることで、将来的にさらに幅広い利用ができるかもしれません。

ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。

個人の方も法人の方も、ドローンのレンタルなら機体保有台数業界No.1のドロサツ‼にご相談ください。

 
 
  

監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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