こんにちは、ドローンレンタルを行っているドロサツです。
この記事ではドロサツが測量業務におすすめしているドローン「Mavic3Enterprise」について紹介します。
Mavic3Enterpriseは、ドローンの強みを最大限に生かし、DJIの最高技術を集結させた小型産業用ドローンです。
今まで時間がかかっていた測量をこのドローンを使って、迅速かつ効率的に実施できるようになります。
なぜ、このドローンが測量でおすすめなのか、Mavic3Enterpriseの性能と特徴を交えながら紹介します。
最後まで読んでいただければ、このドローンがなぜ測量でおすすめできるか理解して頂けると思います。
Mavic 3 Enterpriseシリーズとは
DJIが2022年9月に発売したMavicシリーズの小型産業用ドローンです。
Mavicシリーズは「その映像は、全てを凌駕する」をコンセプトに、映像美に特化したドローンです。
映像美に特化したドローンをMavic 3 Enterpriseとして、業務用ドローンに転用した機体となります。
Mavic3Enterpriseは、2種類のモデルが発売されています。
- 高機能カメラを搭載したEモデル
- 赤外線カメラを搭載したTモデル
それぞれ下記にて、両モデルの特徴を紹介します。
Eモデルの特徴
メカニカルシャッター、56倍ズーム対応カメラ、cmレベルの正確な測位を実現するRTKモジュールを搭載し、マッピングなどの業務効率性を向上させます。
ドローンの特性と、Eモデルが搭載している高度なカメラ機能を使って、測量をより迅速に、かつ効率的に実現してくれます。
Tモデルの特徴
サーマルカメラを搭載し、消防活動、捜索救助活動、点検、夜間業務などで活躍します。
サーマルカメラとは、従来のカメラでは見えない熱を視覚化できるカメラです。
後ほど、紹介をしますが、このサーマルカメラを使用することにより、消防活動、捜索救助活動、点検、夜間業務などでの活躍が期待されています。
Mavic 3 Enterpriseシリーズの特徴
Mavic 3 Enterpriseシリーズは、コンパクトで片手で簡単に持ち運びできるドローンです。他のDJI機と同様に、アームの展開もすぐにできて、スムーズに業務に取り掛かれます。
コンパクトで持ち運びが便利な点は、他のDJI機と同じですが、Mavic 3 Enterpriseの大きな特徴は5つあります。
下記の特徴があることによって、小型産業用ドローンとして、非常に魅力あるドローンに仕上がっています。
特徴は下記の5つです。
- 静止画有効画素数2000万画素以上の高精度カメラ
- 薄暗い環境でも撮影が可能
- サーマルカメラを搭載
- 2画面連動ズームで2つの映像を簡単に比較可能
- 45分もの飛行可能時間を実現
それぞれの特徴を詳しく紹介します。
多用途で機能を発揮する高精度カメラ
Mavic 3 Enterpriseの2モデルで異なったカメラを搭載しています。
- Mavic 3E:広角カメラ 4/3型CMOS、有効画素数:20 MP
- Mavic 3T:広角カメラ 1/2インチCMOS、有効画素数:48 MP
- 両モデル:望遠カメラ 1/2インチCMOS、有効画素数:12 MP
Eモデルに関しては、2000万画素のカメラ性能を有しています。驚くべきことにTモデルは4800万画素にカメラが搭載されています。
2023年7月25日に発表された Air3のカメラも4800万画素数を持っているので、Tモデルには非常に高性能なカメラが搭載されているとわかると思います。
Mavic 3 Enterprise のカメラは優れた画質と多彩な機能を備えています。
そのため、建築物やインフラの点検、災害の調査、農業や林業の調査、捜索救助などさまざまな用途で使用できます。
Mavic 3 Enterprise は高画質な画像を撮影できる能力に加えて、非常に優秀なズームカメラも搭載しています。
望遠カメラはEモデル、Tモデルともに1200万画素です。
さらに望遠カメラは、最大56倍のハイブリッドズームに対応。
建物、インフラ点検、災害の調査など、確認したい箇所を遠くからでも、正確に情報を把握できます。
薄暗い環境でも撮影が可能
Mavic 3 Enterprise の広角カメラは、3.3μmの大きなピクセルサイズを持ち、スマート低照度写真モードと共に使用すると、薄暗い状況における撮影性能が大幅にアップします。
Mavic 3E の広角カメラのピクセルサイズは、3.3μmです。これは、従来のドローンカメラのピクセルサイズの約2倍です。そのため、暗い環境でも明るく鮮明な画像を撮影することができます。
ピクセルサイズが大きいほど、1ピクセルあたりに集められる光の量が多くなるので、薄暗い環境下でも多くの光を集めます。
薄暗い場所での撮影の場合、画像が粗くなることが多いですが、それをカバーするために、Mavic 3E はスマート低照度写真モードを搭載しています。
スマート低照度写真モードは、複数の画像を合成してノイズを抑え、明るく鮮明な画像を生成します。
このモードでは、カメラが自動的に複数の画像を撮影し、それらを合成して1枚の画像にします。これにより、ノイズを抑えた、明るく鮮明な画像が生成できます。
薄暗い環境でも撮影できることにより、より鮮明な画像が測量に使えます。
サーマルカメラを搭載
Mavic 3Tにはサーマルカメラが搭載されています。
解像度640 × 512ピクセルで、スポット測定とエリア測定の2種類の温度測定が可能です。
スポット測定では、カメラの中心点の温度を測定。
一方、エリア測定では、カメラの画面上の任意の範囲の温度を測定します。
3Tのサーマルカメラは、高温アラート、カラーパレット、等温線などの機能を搭載しています。
高温アラートでは、特定の温度以上の物体を検知するとアラートを発する機能です。
カラーパレットでは、温度に応じて画像を色分けして表示する機能。
等温線では、同じ温度の物体を線で結んで表示することができます。
これらの機能を組み合わせることで、Mavic 3Tは、目標対象の捜索や即断即決が迫られる場面で活躍することができます。
Mavic 3Tは、サーマルカメラを搭載したドローンの中では、最も高性能な機種の一つです。
2画面連動ズームで2つの映像を簡単に比較可能
Mavic 3Tのサーマルカメラとズームカメラは、2画面連動の倍率28倍までの連続ズームに対応し、2画面を簡単に比較することができます。
● 2画面連動の倍率28倍までの連続ズーム
Mavic 3Tのサーマルカメラとズームカメラは、それぞれ最大倍率12倍までズームができます。2画面連動すると、最大倍率28倍まで連続ズームが可能です。
これにより、遠く離れた物体も、大きく拡大して観察できます。
● 画面を簡単に比較
Mavic 3Tのサーマルカメラとズームカメラは、2画面を同時に表示可能です。
これにより、サーマルカメラで見た画像とズームカメラで見た画像を同時に比較できます。
この機能は、物体の状態をより正確に把握するのに役立ちます。
例えば、Mavic 3Tを使用して工場の設備を点検する場合、サーマルカメラで設備の温度を測定し、ズームカメラで設備の構造を調べます。
2画面を同時に表示することにより、設備の状態をより正確に把握し、異常を早期発見することができます。
45分もの飛行可能時間を実現
Mavic 3Enterpriseは、最大45分の飛行時間を実現しました。
これは、従来のドローンと比べて、より広い範囲をカバーできます。
Mavic 3Eは、大容量のバッテリーと、低消費電力のプロセッサーを搭載し、長時間飛行を可能にしました。
例えば、Mavic 3Eを使用して、1平方キロメートルの範囲を測量する場合は、1回の飛行で済みます。従来のドローンでは約2回飛行する必要がありました。
Mavic 3Eは、一回の飛行で最大2平方キロメートルの広さを測量することができるので、測量にかかる時間とコストを削減することが可能です。
一回の飛行で最大2平方キロメートルの広さを測量できる為、従来のドローン測量に有していた時間と比べて、Mavic 3Eは約4倍の広さを測量できます。
さらに、Mavic 3Eは88W急速充電器を使用して、直接ドローンを充電できます。
88W急速充電器を使用すると、ドローンのバッテリーを約1時間でフル充電が可能です。
Mavic 3Eは、長時間の飛行が可能ですが、バッテリーの残量が気になる時は、88W急速充電器を使用することで、効率的にバッテリーを充電することができます。
バッテリーを複数本用意しておけば、より長時間の飛行を継続でき、作業時間も多く確保できるので、より詳細な測量や点検が可能です。
豊富なオプション品
Mavic 3Enterpriseはアクセサリーも充実しています。
主なアクセサリーを4つ紹介します。
- DJI RC Pro Enterprise
- 拡声スピーカー
- RTKモジュール
- D-RTK 2モバイルステーション
「DJI RC Pro Enterprise」は、1000ニトの高輝度画面を搭載しています。そのため、直射日光下でもクリアな映像を確認できます。屋外でドローンを操作する際に、特に役に立つ機能です。
さらにこの送信機は、内蔵マイクが搭載されています。
内蔵マイクは、ドローンに搭載されているカメラの音声を録音することができます。ドローンを使って調査や監視を行う際に特に有効です。
「拡声スピーカー」は、ドローンから音声を送信できます。
警告や指示を遠くの人に伝えられるので、救助者や遭難者の救助に役立ちます。
「RTKモジュール」はRTKを使用して、cmレベルの精度で位置を測定するモジュールです。
RTKは、GPS衛星からの信号とベースステーションからの信号を組み合わせて、位置を測定します。
ベースステーションには、GPS衛星からの信号と基準点からの位置情報の両方が入っており、RTKモジュールは、これらの情報を組み合わせて、より正確な位置を測定することができます。
「D-RTK 2モバイルステーション」は、DJIが開発した高精度GNSSレシーバーで、主な衛星航法システムの全てに対応しています。リアルタイムでの微分補正に対応し、cmレベルの測位データを生成し、相対精度を高めます。
このD-RTK 2モバイルステーションは、主に測量や建設などの分野で使用されています。測量では、D-RTK 2モバイルステーションを使用することで、地形や建物の形状を正確に測定できます。
建設では、同じくD-RTK 2モバイルステーションを使用して、建物の位置や高さを正確に測定できます。
Mavic 3Enterpriseのまとめ
Mavic 3Enterpriseは高性能なカメラに加えて、耐久性のあるバッテリーにより、今まで時間を要していた建物調査や、捜索活動を飛躍的に効率化することができます。
行うべき業務によって、Eモデルや、Tモデルを選択する必要があります。
Eモデルは、測量やマッピングに特化したドローン。業務効率を更なる高みへ向上させてくれるでしょう。
Tモデルは、消防活動や捜索救助活動、点検に特化したドローン。
サーマルカメラや、2画面連動ズームが、今までにない救助・捜索活動・点検などで活躍してくれます。
実際に、Mavic 3Enterpriseを使用して、測量を行う企業もございます。お役様のお声を聞くと、「作業時間が減り、効率化を図れた」という感想や意見が多くあります。
またカメラの精度も高く、cmレベルの正確な測位を実現できるRTKモジュールも搭載しているので、ドローンを使って正確な測量ができると驚きの声もいただきます。
ぜひ、Mavic 3Enterpriseを使った新たな測量を体験してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
森本 洸生(もりもと こうき)
株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)
<略歴>
中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。
<所有する資格>
- DJI CAMPスペシャリスト
- DJI CAMPインストラクター
- DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
- 無人航空従事者試験1級
- CRPI公認指導員
- 総飛行時間400時間以上