ドローン世界シェアNo.1のDJIより、ついにMavic Air 2が発表されました。これまでのMavic Airから大幅にアップデートされており、Mavic 2 Proをも凌ぐ画素数ということで話題になっていますね。(さらに飛行時間まで長い)
今回は、昨年秋に発売されたばかりのMavic Miniと比較し、一体どちらのドローンが今の買いなのかを検証していきたいと思います!
2020/11/10追記:新作の「DJI Mini2」もまとめてご紹介します!!
1.サイズ感で侮るなかれ!Mavic Air 2とMini 2で出来ること
遂にMavic 3やPhantom 5が発表されるのか!?なんて噂が定期的に囁かれては消えていますが、今回登場したのはまだまだ新入りのMavic Miniの上位機種でした。 パッと見はMavic Mini・Air2・Mini2とどれもそっくりなビジュアルをしていますが、中身を見てみると、それぞれ異なった特徴をもつことが分かります。ここでは新作2種の特徴をサクッと紹介していきます。
1-1.【Mavic Air2】とんでもない長時間飛行が実現
Mavic MiniとMavic 2の中間サイズとなる小ぶりのボディですが、機体の中心部には大容量バッテリーを搭載しており、なんと最大飛行時間は34分にも達します。 これまでDJIの一般向け空撮機では、Mavic 2が31分と一番長く飛行できましたが、軽々超えてきましたね・・・。
撮影場所で慌ただしくバッテリーを付け替えたり、充電できる場所を探し回る必要がないのは非常に大きなポイントです。バッテリーが無くなって海に緊急着陸・・・なんて悲劇も防げそうです。
1-2.【Mavic Air2】Mavic2を超える驚異の4800万画素
機体が小型になればなるほど搭載できるカメラも小さくなるため、一般に小型ドローンのカメラ性能はそこまで高くないのが現実です。しかし、今回登場したMavic Air 2はセンサーサイズがアップしており、なんと有効画素数は4800万という数字に。
ちなみにPhantom 4 Pro、Mavic 2 Proはともに2000万画素となっています。
1-3.【Mavic Air2】使いやすさを重視した新しい送信機
注目すべきは機体だけでなく、新たに設計された送信機にも特徴があります。
これまで、Mavicシリーズの送信機は下部のアームにデバイスを差し込んで使用するモデルとなっていましたが、Mavic Air 2では、Phantomシリーズのように上部にデバイスを固定することになります。(個人的には画面が上にあった方が見やすいので、今回の仕様変更は嬉しいポイントです)→最新作のDJI Mini2もこのタイプの送信機でした!
バッテリー駆動時間が伸びたのは機体だけでなく、送信機も連続240時間の使用が可能となりました。送信機は外付けバッテリーがないため、一度の充電でこれだけ長く使用できるのは非常にメリットですね。
しっかりとしたサイズ感で、操縦の快適性も格段にアップしているようです。
1-4.【DJI Mini2】まさかのOcuSync 2.0モデル
電波干渉への強さに定評があるOcuSync 2.0ですが、ついに199gのドローンでも体験できる日がくるとは・・・。 日本国内での最大伝送距離は最大6 kmとのことで、もはや"トイドローン"なんて呼び名は全く合わない性能になっています。
最近ではドローンを使った点検業務等も増えていますが、OcuSync 2.0があればより安全に飛行させることができるので、このサイズ感でも業務に活用できるドローンとして今後人気が高まりそうです。
1-5.【DJI Mini2】そうなるだろうなとは思ってた4Kカメラ
Mavic Miniのアップデート版とのことで、そうなるだろうな~とは思っていましたが、やはり4Kに対応してきましたね。このサイズ感にこのカメラ、電波干渉にも強く風速29~38km/hに耐えられる安定性、もはやこのクラスで敵なしなのでは・・・というスペックですね。
「小さいドローンはすぐ風に流されてどっかいっちゃうからね」なんて時代は終わったのかもしれません。(4Kの話じゃないですね)
1-6.【DJI Mini2】そうくるとは思ってなかった4倍ズーム
こんな機能あったらいいな!というのがびっくりするくらい全部詰まってます。 いかにこれが"すごいヤツ"なのか、また別記事にまとめようと思います。
2.気になるスペックを比べてみる
それでは、見た目がそっくり(?)なMavic Air 2とMavic MiniとDJI Mini2ですが、スペック・販売価格で比較していきたいと思います。
2-1.スペック比較
Mavic Air 2 | Mavic Mini | DJI Mini2 | |
寸法(畳んだ状態) | 180×97×84 mm | 140×82×57 mm | 138×81×58 mm |
寸法(展開した状態) | 183×253×77 mm | 160×202×55 mm | 159×203×56 mm |
離陸重量 | 570 g | 199g | 199 g |
最大飛行時間 | 34 分 | 18 分 | 18 分 |
最大飛行速度 | 68.4 km/h | 46.8 km/h | 16 m/s |
ジンバル | 3軸 | 3軸 | 3軸 |
センサー | 1/2インチCMOS | 1/2.3インチ CMOS | 1/2.3インチCMOS |
最大動画解像度 | 4K @60 fps | 2.7K @30 fps | 4K@30fps |
最大写真解像度 | 48 MP | 12 MP | 12 MP |
障害物検知 | 前方障害物検知/後方障害物検知/下方障害物検知 | 下方障害物検知 | 下方障害物検知 |
動作環境温度 | -10°C~40℃ | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ |
内部ストレージ | 8 GB | ||
ジンバル可動範囲 |
チルト: -135°~45°
ロール:-45°~45°
パン:-100°~100°
|
チルト:-110°〜+35°
ロール:-35°〜35°(ポートレートモード)
パン:-20°~+20°
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チルト:-110° ~ 35°
ロール:-35° ~ 35°
パン:-20° ~ 20°
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販売価格 |
105,600円
132,000円(Fly more)
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46,200円
59,400円 (Fly more)
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59,400円
79,200円(Fly more)
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2-2.販売価格比較
次に気になるのが販売価格ですね。いずれの機種においても、機体+送信機がセットになったスタンダード版と、アクセサリー類がセットになったFly moreコンボが用意されています。
MavicAir2のドローン購入価格はMavicMiniの倍という感じですね。
初期費用を抑えるためにスタンダード版を購入しても、結局途中でアクセサリーを買い足すことがほとんどだと思うので、個人的にはFly moreコンボの購入が断然おすすめです!
3.手軽さを取るかクオリティを取るか
これまでスペックと価格を見てきましたが、これらの機種では「200g未満であるかどうか」という大きな違いもあります。日本国内でドローンを飛行させる場合、機体重量によって適用されるルールが大きく異なるため、購入時にどちらを選ぶかによって、使い勝手の良さ(手軽さ)には大きな差が出るでしょう。
ドローン規制についてはこちらの記事をご参照ください。ドローンで撮影するときは許可が必要?必要な手続きを解説
200g未満のドローンは非常に手軽に楽しめるため、趣味の利用であれば正直Mavic Miniでも十分事足りるのではないかと思います。(個人的にはちょっと予算オーバーでもDJI Mini2をおすすめしたいです)
一方、Mavic Air 2は570 gとなっているため、Mavic2やPhantom等と同様に、多くの法規制・ルールを理解しておく必要があります。(しかしその分高画質と長時間飛行を楽しめます)
価格も大幅に異なるため、購入するのはMavic MiniかDJI Mini2、綺麗に撮影したいときはMavic Air 2をレンタルするというのもありかもしれませんね。
3-1.みんなでワイワイ遊ぶならMavic Mini
Mavic Miniは他のMavicシリーズと比べて非常に手ごろな価格帯となっていますが、決して安かろう悪かろうというわけではありません。
手のひらサイズのコンパクトさでありながら、耐風性能もばっちり。最大飛行時間18分と、200g未満のドローンの中ではトップクラスの長時間飛行が可能であり、2.7K撮影対応というカメラの性能面でも申し分ありません。
また、クイックショットと呼ばれる画面をタップするだけで動画が撮影できる機能も搭載しているため、ドローンを初めて利用するという方でも、簡単に撮影を楽しむことができます。
鞄に入れて持ち歩けるサイズ感なので、気軽に記念撮影を撮る感覚で使用したいという方にはMavic Miniがおすすめです。
3-2.動画編集や作品作りにこだわりたいならMavic Air 2
Mavic Air 2は、これまでのMavic Airより一回り大きいものの、Mavic 2等の本格派ドローンに比べれば十分携帯性に優れたドローンといえます。機体が大きくなった分、センサーサイズも一回り大きくなっており、有効画素数は格段にアップしました。また、今回新たに追加された8Kタイムラプス機能も非常に気になるところです。
気軽にドローン撮影を楽しみたいけど、質にもこだわりたいという方、YouTuberやクリエイターにはMavic Air 2をおすすめします。
また、Mavic Miniにはない障害物回避機能が搭載されているため、初心者でも安心して楽しむことができます。
3-3.基本は趣味で楽しみたい、でも仕事にもチャレンジしてみたいならDJI Mini2
正直、200g未満のドローンの中ではかなり高額な商品です。しかし、飛行性能・カメラ性能ともにそれだけの価値があると思います。
これだけのスペックを兼ね備えていれば、趣味で楽しむだけでなく、屋根点検等のちょっとした業務にも問題なく使えるレベルではないでしょうか。
4.まとめ
どの機体もそれぞれの良さがあり、どれかを欲しいと思ってもどれを買えばいいのか非常に迷いますよね。
ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。
個人の方も法人の方も、ドローンのレンタルなら機体保有台数業界No.1のドロサツ‼にご相談ください。
監修者
森本 洸生(もりもと こうき)
株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)
<略歴>
中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。
<所有する資格>
- DJI CAMPスペシャリスト
- DJI CAMPインストラクター
- DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
- 無人航空従事者試験1級
- CRPI公認指導員
- 総飛行時間400時間以上