Mavic Miniのクイックショット機能を解説

話題の小型ドローン Mavic Mini には、初心者でも気軽に空撮が楽しめてしまう "クイックショット"が搭載されているのをご存知ですか?手のひらサイズのコンパクトドローンでも、画面をタップするだけで簡単にダイナミックな撮影ができてしまうんです!
 
 
「わざわざドローンスクールなんてものがあるくらいだから、ど素人には難しいんじゃないの?」なんて思っている方にこそ、ぜひとも使っていただきたい便利機能についてご紹介していきたいと思います!
公式ユーザーマニュアルを確認したいという方はこちらからどうぞ。
  

1.クイックショット機能とは?

 
クイックショットは、Mavic Mini に標準搭載されているインテリジェント・フライト・モードの1つです。DJIからさまざまな空撮用ドローンが登場していますが、機種によって搭載の有無・モードの数は異なります。
 
Mavic Mini は4種類のクイックショットを搭載しており、Mavic Air や Mavic 2 と比べると遊べる機能は若干少ないものの、個人的には十分すぎるスペックだと思います。( Mavic Ai rの半分以下の重さで半額以下で買えるんですよ)
 
ちなみに他の機体同様、起動方法は画面上のボタンをタップするだけなので、特別な操縦スキルは一切必要ありません。購入したその日にだって楽しめちゃいます。
 
なお、Mavic Mini は今回新たにリリースされた専用アプリ「DJI Fly」を使用するので、予めダウンロードをしておきましょう。※このアプリがないと飛行・撮影ができません!
DJI Flyアプリ:https://www.dji.com/jp/dji-fly
 

2.それぞれのクイックショットの特徴

 
それでは、さっそく Mavic Mini で使用できる4種類のクイックショットについてご紹介していきます。どのモードがどのシーンに最適なのかが分かれば、旅の思い出も120%素敵になること間違いなし!!!
 
2-1.シンプルだけどダイナミックなドローニー
ドローニーは機体が上昇しつつ後方へ下がりながら撮影を行います。全体の景色がだんだんと広がっていくように見せたい場面に効果的です。
 
崖や海沿いでこのモードを使用すると、迫力のあるダイナミックな映像が撮れるのでおすすめです!
一見非常にシンプルで、わざわざモードにするほどか?と思いきや、操縦者が画面を気にせずにいられるというのは非常に大きなメリットだと思います。普通に操縦していると、慣れるまではどうしても送信機と機体を凝視しがちで、みんなは楽しそうなのに自分だけしかめっ面の写真しかない・・・なんてこともあります。
 
 
 

2-2.手動で動かすのは危険!?なサークル

その名の通り、被写体の周りをぐるっと回って撮影してくれるモードです。360°同じように撮影できるので、下の動画のような開けた場所や、山の頂上などでも素敵な映像が楽しめそうですね。
 
こちらも簡単そうに見えて初心者には難しく、被写体からどんどん離れていってしまったり、カメラが全く違う方向を向いてしまったりするので、非常に重宝する撮影モードです。
 
 
 

2-3.動きのある映像が欲しいならヘリックス

ヘリックスは螺旋状に回転しながら上昇する、非常に躍動感のある動画が撮影できるモードです。
「一体どうやって撮ったの!?」なんてびっくりされる動画ができそうですね。こちらはサークル以上に難易度が高い操縦方法になるので、ぜひともクイックショットで楽しみたいところです。
 
 
 

2-4.ドローン撮影といえば俯瞰=ロケットは外せない

ロケットは、カメラを下方向に向けたまま機体が上昇して撮影を行います。
シンプルな撮影方法ですが、周囲の障害物の影響等、あまり広範囲を飛行させられない時にも気軽にお試しいただけるモードです。
昔航空写真で見たような俯瞰図を自分で撮影できちゃうなんて凄いですよね。
 
 
 

3.クイックショットを使うメリット

 
今回ご紹介したクイックショットですが、単なる初心者向けの機能だと思ったら大間違い!ドローンの操縦に慣れてきた方にもぜひ使っていただきたい機能なのです。
 

3-1.みんなと同じように楽しめる

先ほども少し触れましたが、ドローンがどの位置にあるのか・きちんと被写体が撮影範囲に収まっているかを確認する為に、操縦者は常にドローンと画面を気にしなくてはなりません。しかも、手動でドローンを動かすとなると両手もふさがってしまいますよね。
 
写真の撮影ならそこまで気になりませんが、動画の撮影をしていると操縦者ならではの孤独を味わう場面があるかもしれません。
 
  • みんなが海に入って遊ぶ中、自分は砂浜で操縦に専念
  • 走っていくみんなを必死に追いかけながら操縦に専念
  • みんながカメラに向かって笑顔で手を振っているのに、自分だけ送信機を見ている
 
Mavic Mini が自動で撮影してくれればみんなと同じように楽しめるので、一人置いてけぼりをくらうこともありません。
  
 

3-2.動画編集が楽になる

ドローンで撮影した素材を確認していると「この動画のこの部分だけすごく良く撮れてる!」なんてことがよくあります。
せっかく素敵な景色なのに、一か所だけカメラがカクっと動いてしまっていたり、被写体が徐々に見切れてしまっていたり、ドンピシャな動画を1本通して撮影しきるのは至難の業です。
通常、いくつかの素材からこれだ!と思うシーンを集めて繋いでいくことになると思いますが、使えるシーンがあまりにも細切れになってしまうと大変ですよね。
クイックショットを使用すれば「間違いなく良いシーン」を撮影することができるので、動画編集をする際に重宝します。
 

4.Mavic Miniを飛行させる際の注意点

 
「安い・軽い・簡単」で初心者にぴったりのMavic Miniですが、飛行にあたり注意しなければならない点もあります。旅先で事故・・・なんてことにならないように、事前にしっかりチェックしておきましょう。
 

4-1.自動で障害物を避けてくれる機能はない

最近では、障害物回避機能を搭載しているドローンが増えてきていますが、Mavic Miniにはこの機能がありません。
その為、手動で操作するときはもちろん、クイックショットを使用する場合も十分に飛行スペースを確保する必要があります。
普段、障害物回避機能を搭載したドローンを使用している方は特に注意してください。
 
 

4-2.バッテリー残量には余裕をもっておく

18分という長時間飛行が話題になっていますが、この数値はあくまで飛行に最も最適な一定条件下での最大飛行時間なのであって、普通に使っているとここまで長い時間飛ばすことはまずできません。
 
飛行に慣れてくるとあっという間にバッテリー残量が低下してしまいますが、「もうちょっといける!」と思わずに余裕をもってバッテリー交換を行うようにしてください。
なお、屋外での飛行をしっかり楽しみたいなら、携帯式の充電や充電ハブがあると便利です。
 
 

4-3.プロペラが破損しやすい?

199gという軽量のMavic Miniですが、従来のMavicシリーズと比べると、機体本体やプロペラの強度は劣ってしまいます。
 
特にプロペラは非常に薄く設計されているため、離着陸時の異物の巻き込みや、障害物と接触した場合、簡単にヒビが入ってしまいます。Mavic Miniは一枚ずつドライバーで交換するタイプのプロペラなので、出先での交換はちょっと面倒・・・。
事前にプロペラガードを装着しておくと安心です。
 
 

5.映像編集も共有もアプリを活用しよう

 
手軽に撮影が楽しめる機能をお伝えしましたが、せっかくのデータをフォルダに眠らせてしまうのは勿体ない! DJI Flyにはクリエイターが設計したテンプレートが複数用意されており、好みの動画に適用させるだけでプロタッチの動画編集が可能になります。
 
また無料で使えるバックグラウンドミュージックや特殊効果なども設定でき、自分だけのオリジナル動画がすぐに完成します。タイムラインを使って編集できる ”マルチトラック動画編集”機能を使えば、よりイメージに近い細やかな編集も可能になります。
また、SkyPixel にシェアをすれば、世界中のフォトグラファー達の作品を見ることができます。撮影のアイディアも見つかりそうですね。
 
 

6.まとめ

 
199gの超軽量ドローンとして注目を集めた Mavic Mini ですが、その可愛らしいビジュアルからは想像もつかないほどの高スペックが話題となっています。
たくさんの可能性を秘めた Mavic Mini で、今年の春も思いっきり楽しんじゃいましょう。

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監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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