ドローンはさまざまパーツで構成される「空飛ぶ精密機器」ですが、ドローンを空撮用として活用していくうえで絶対に必要になるのがジンバルです。
ドローンに搭載されたジンバルカメラでは美しい航空写真から動画撮影まで楽しむことができ、ジンバルの有無・カメラ性能の有無で選ぶとドローンも大幅に変わってきます。
ドローンについて調べているとよく目にするワードですが、本記事ではジンバルとは何か、どのようなジンバル付きドローンが人気なのか、選び方のポイントと合わせてご紹介していきます。
ジンバルとは?
ジンバルとは、一言でいうとドローンで動画や写真を撮るとき手ぶれを補正する回転台のことです。
どれだけ細心の注意を払って慎重に撮影をしていたとしても、機体に搭載されたモーターの振動や、風などの影響を受けて発生する揺れを完全に抑えれることはできません。
想像してみるだけでも、振動で小刻みに揺れる映像は見ていて気持ちの良いものではありませんよね。
映像に酔ってしまうこともありますし、当然仕事で使い物にならないレベルの品質になってしまいます。
ジンバルカメラ付きのドローンでは、こうした振動を補修することができるので、映像自体が滑らかに美しく記録されるのです。
写真や動画を撮影するときに手振れを抑えれるための「スタビライザー」というカメラのアクサリーがありますが、このスタビライザーにモーターを搭載したものがジンバルになります。
2軸ジンバルと3軸ジンバルの違い
2軸はチルト(縦)とロール(回転)の動きを制御、3軸はそれにプラスしてパン(横)の動きにも対応します。もちろん、2軸より3軸のほうがブレが少ないです。
簡単に説明すると角度が変わっても同じ位置を保つことができるので、手ブレが制御できると、ということになります。
空撮に利用するカメラ付きドローンの機体は3軸ジンバルが一般的です。ジンバルがドローンの動きを打ち消すので、風が吹いていても動画や写真撮影が綺麗に撮れます。
上空は想像よりも強い風が吹いていることが多く、突風で機体があおられることもあります。
機体が100g以上のドローンはほぼ3軸ジンバルが付いてますが、安価なものになると2軸だったり中のはジンバルが付いていない場合もあります。ドローンレース用の機体は、高速飛行のために軽量化しているので、2軸ジンバルが採用されていますが、空撮用途としてドローンを選ぶのであれば3軸をおすすめします。
おすすめのジンバルつきドローン
ご説明した通り、ドローンで空撮をするならばジンバルは必須です。
ここからはドローンの価格やサイズ、スペック、特徴をそれぞれ解説していきます。
おすすめのジンバル付きカメラドローンもピックアップしてご紹介するので、気になったドローンがあれば是非レンタルサービスなどを活用してみてください。
DJI Mavic 3
DJI Mavic 3は2021年11月に発売されたDJIのフラッグシップで、シリーズ最高傑作と呼ばれる名機です。
爆発的に売れたMavic2シリーズの後継機にあたり、全方位障害物センサーはもちろんのこと、最大飛行時間はなんと48分、高性能なハッセルブラッドカメラを搭載しています。
当然3軸ジンバルなので手ブレ補正もバッチリで、プロのクリエイターも納得の撮影ができるドローンです。
Mavic 3シリーズは用途にあわせて様々なモデルが発売されているので、是非一度お試しいただきたいドローンです。
- 重量:895g
- サイズ:221×96.3×90.3mm(折りたたみ時)/ 347×283×107.7mm(展開時)
- 最大飛行時間:46分
- 最大航続距離:30km
- 最大風圧抵抗:12m/s
- 内部ストレージ: 8GB
- カメラ:Hasselbladカメラ 4/3形COMOS 有効画素数20MP
- 望遠カメラ 1/2インチCOMS 有効画素数12MP
- 最大静止画像サイズ:Hasselbladカメラ 4000×3000
- 動画解像度:4K 3840×2160 30/50fps
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方・後方・側方・上方・下方
<ジンバル>
- 安定化機能:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~100° / ロール -45°~45° / パン -27°~27°
- 操作可能範囲:チルト -90°~5° / パン -5°~5°
- 最大制御速度(チルト):100°/s
- 角度ぶれ範囲:±0.007°
DJI Mini 2
こちらのドローンもDJI製で、空撮に適した3軸ジンバルを搭載しています。
DJI Miniシリーズは軽くてコンパクト、手のひらサイズでちょっとした旅行に気軽に持っていけるという点が非常に大きなポイントで撮影を楽しめます。
「これでちゃんと飛ぶの?」と思うほどの軽さですが、4倍ズームやパノラマ撮影も出来ます。クイックショットと呼ばれる自動撮影モードにも対応しています。
非常に扱いやすいドローンなので、「これからドローンを始めてみたい」「ちょっと旅先で使ってみたい」という初心者の方におすすめです。
- 重量:199g
- サイズ:138×81×57mm(折りたたみ時) / 159×202×55mm(展開時)
- 最大飛行時間:18分
- 最大航続距離:8.9km
- 最大風圧抵抗:8.5-10.5m/s・カメラ:1/2.3インチCOMOS 有効画素数12MP
- 最大静止画像サイズ:4000×3000
- 動画解像度:4K
- デジタルズーム:4K=2倍、2.7K=3倍、FHD=4倍
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:下方
<ジンバル>
- 安定化機能:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -110°~35° / ロール -35°~35° / パン -20°~20°
- 操作可能範囲:チルト -90°~0°(デフォルト設定) / -90°~+20°(拡張)
- 最大制御速度(チルト):100°/秒
- 角度ぶれ範囲:±0.01°
DJI Air 2S
大人気DJI Airシリーズの一つで、こちらも3軸ジンバルを搭載しています。
600g以下のコンパクトボディーから発せられる抜群の安定感は、業務での利用において活用が広まっている理由の一つです。
1インチCOMSセンサーのカメラとインテリジェント機能を搭載し、思いのままの空撮が可能です。
高解像度と正確な色彩再現で、低照度の環境でも鮮やかな色合いを記録することができます。
どうしても軽量ドローンは風に流されやすいというデメリットもあるため、「ある程度しっかりしたドローンが欲しい」「将来的にドローンで仕事をしていきたい」という方は、DJI Airシリーズからデビューしてみてはいかがでしょうか。
- 重量:595g
- サイズ:180×97×77mm(折りたたみ時) / 183×253×77mm(展開時)
- 最大飛行時間:31分
- 最大航続距離:18.5km
- 最大風圧抵抗:10.7m/s
- カメラ:1インチCOMOS 有効画素数20MP
- 最大静止画像サイズ:5742×3648(3:2)/ 5472×3078(16:9)
- 静止画モード:シングルショット・バーストショット・HDR・垂直・広角・180°・スフィア
- 動画解像度:5.4K
- 動画静止サイズ:5742×3648(3:2)/ 5472×3078(16:9)
- デジタルズーム:4K=4倍、2.7K=60fps 4倍、2.7K=30fps 6倍、1080p=60fps 6倍、1080p=30fps 8倍
- 動作環境温度:0℃~40℃
- 検知:前方・後方・上方・下方
<ジンバル>
- スタビラズ機構:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~45° / ロール -45°~45° / パン -100°~100° / パン軸 -80°~80°
- 操作可能範囲:チルト -90°~0°(デフォルト設定) / -90°~+24°(拡張)
- 最大可動速度(チルト):100°/秒
- 角度ぶれ範囲:±0.01°
DJI Air 3
DJI Air 3 は2023年7月25日に発売されたDJI Airシリーズの最新ドローンで、DJI Air 2S の上位機種になります。
DJI Airシリーズとしてははじめて2つのカメラと3倍ズーム対応の中望遠カメラを搭載しています。
Mini 3と同じく縦方向の撮影が可能で、SNSとの親和性が高いことも特徴です。
もはや空撮用ドローンでは当たり前とも言えますが、4K動画の撮影に対応しており、最大飛行時間は46分と大幅に伸びました。
さらに全方位システムの障害物検知機能を備えているため、初心者の方にも安心してお勧めできるドローンです。
- 重量:720g
- サイズ:207×100.5×91.1mm(折りたたみ時)/ 258×326×105.8mm(展開時)
- 最大飛行時間:46分
- 最大航続距離:32km
- 最大風圧抵抗:12m/s
- カメラ:広角カメラ&中望遠カメラ / 1/1.3インチCOMOS 有効画素数48MP
- 最大静止画像サイズ:広角カメラ &中望遠カメラ 8064×6048
- 動画解像度:広角カメラ&中望遠カメラ 4K 2840×2160 / FHD 1920×1080 / 2.7k縦向き 1512×2688 / FHD縦向き 1080×1920
- デジタルズーム:広角カメラ 1~3倍 / 中望遠カメラ 3~9倍
- 内部ストレージ:8GB
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方・後方・側方・上方・下方
<ジンバル>
- 安定化機構:3軸メカニカルジンバル(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~70° / ロール -50°~50° / パン -27°~27°
- 操作可能範囲:チルト -90°~60° / パン -5°~+5°
- 最大可動速度(チルト):100°/秒
- 角度ぶれ範囲:±0.0037°
Power Vision PowerEggX
こちらはPower Vision社のドローンで、3軸ジンバルを搭載しています。
高性能カメラとジンバルによるスーパー手振れ補正機能を、AIカメラモードとドローンモード両方で楽しめます。防水アクセサリーで、雨天飛行もへっちゃら。水上でも離着陸可能な奇跡の全天候型ドローンです。
※カメラにカバーを付けることで雨に日でも飛行が可能になりますが、カバーについた水滴はカメラに写りこみます。また湿気が多いとカバーが曇るので曇り止めが必要です。
録音機能を備えていることから、ハンディカメラとして使えるモードもあります。この機能は驚きですね。
- 重量:862g(ハンディカメラ時は522g)
- サイズ:165×100×100mm(折りたたみ時)
- 最大飛行時間:30分
- 最大飛行速度:18m/s
- 最大伝送距離:3000mkm
- カメラ:1/2.8インチCOMOS
- 動画解像度:4K
- 動画静止サイズ:4K 3840×2160 / FHD 1920×1080
- 検知:前方・下方
<ジンバル>
- 3軸(チルト・ロール・パン)
DJI Mavic Air2
こちらの機種は既に販売が終了しています。
2020年に発売された機種で、大きさとしてはMiniとMavic2の中間くらいのサイズで、道運びには便利なドローンです。
コンパクトな機体に高度な画像処理能力を搭載。飛行時間が長く風に負けないパワフルな性能であらゆるスーパー機能を備え持った、偉大なる小さな巨人。アクティブトラックやクイックショットなど上級者でも満足できる機能を備えています。
もちろん3軸ジンバルを備えています。
- サイズ:180×97×84(長さ×幅×高さ:折り畳み時)/ 183×253×84(長さ×幅×高さ:展開時)
- 重量:570g
- 最大風圧抵抗:29~38m/s
- 最大飛行時間:34分
- 最大航続距離:18.5km
- カメラ:1/2インチCOMSセンサー
- 静止画:8000×6000 48MP
- 動画解像度:4K
- 内部ストレージ:8GB
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方、後方、下方
<ジンバル>
- スタビラズ機構:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~45° / ロール -45°~45° / パン -100°~100°
- 操作可能範囲:チルト -90°~0°(デフォルト設定)/ -90°~+24°(拡張時)
- 最大可動速度(チルト):100°/s
- 角度ぶれ範囲:±0.01°
DJI FPV
最高速度140km/hという驚異のドローンは、とにかくパワフルでスピーディー!ゴーグルを装着してドローンのカメラ映像をリアルに体験することができます。近い体験としてディズニーランドのスターツアーズみたいな感じ、と言えば分かりやすいでしょうか。(慣れていないと少し酔います)
初心者からベテランまで操縦できるように3つのモードが備わっています。
- Sモード:FPVのダイナミックな映像を簡単に楽しめる、NモードとMモードのハイブリットで、マニュアル操作の自由度とDJIの制御を兼ね備えています。
- Nモード:障害物検知のような機能を搭載した、初心者にも安全なモードです。
- Mモード:自由度が高い完全マニュアル操作ができます。
DJI FPV送信機は、ボタン一つでどのモードからも緊急停止&ホバリングが可能なのが心強いですね。
- 重量:795g
- サイズ:255×312×127(プロペラあり)/ 178×232×127(プロペラなし)
- 最大飛行時間:20分
- 最大航続距離:16.8km
- カメラ:1/2.3インチCOMOS 有効画素数12MP
- 最大静止画像サイズ:3840×2160
- 動画解像度:4K 3840×2160 / FHD 1920×1080
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方・下方
<ジンバル>
- スタビラズ機構:単軸(チルト)、電子式ロール軸
- 機械的可働範囲:チルト -65°~70
- 操作可能範囲:チルト -50°~58°
- 最大可動速度(チルト):60°/s
- 角度ぶれ範囲:±0.01°(Nモード)
- 電子ロール軸:利用可(機体の傾きが10°以内の時、映像を安定化)
Mavic 2 Pro
超高画質カメラによる空撮の新時代を切り開いてきた、時代の寵児といえる機種です。画質の素晴らしさはピカイチで安定感も抜群でしたが、惜しいかな生産終了しました。
しかし、今でも多くの現場で活躍しているドローンです。
- サイズ:214×91×84(長さ×幅×高さ:折り畳み時)/ 322×242×84(長さ×幅×高さ:展開時)
- 重量:907g
- 最大風圧抵抗:29~38m/s
- 最大飛行時間:31分
- 最大航続距離:18km
- カメラ:1COMSセンサー 有効画素数20MP
- 静止画:5472×3648
- 動画解像度:4K 3840×2160 / 2.7K 2688×1512 / FHD 1920×1080
- 内部ストレージ:8GB
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方、後方、側方、上方、下方
<ジンバル>
- スタビラズ機構:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~45° / パン -75°~75°
- 操作可能範囲:チルト -90°~30° / パン -75~75°
- 最大可制御度(チルト):120°/s
- 角度ぶれ範囲:±0.01°
Mavic 2 Zoom
こちらも生産終了になっている機種ですが、1200万画素の高画質ズームカメラを搭載。全く新しい壮大な世界を造りたもうた時代の先駆け的なドローンです。
- 重量:905g
- 最大風圧抵抗:29~38m/s
- 最大飛行時間:31分
- 最大航続距離:18km
- カメラ:1/2.3COMSセンサー 有効画素数12MP
- 静止画:4000×3000
- 動画解像度:4K 3840×2160 / 2.7K 2688×1512 / FHD 1920×1080
- 内部ストレージ:8GB
- 動作環境温度:-10℃~40℃
- 検知:前方、後方、側方、上方、下方
<ジンバル>
- スタビラズ機構:3軸モーター搭載(チルト・ロール・パン)
- 機械的可働範囲:チルト -135°~45° / パン -75°~75°
- 操作可能範囲:チルト -90°~30° / パン -75~75°
- 最大可制御度(チルト):120°/s
- 角度ぶれ範囲:±0.0005°
ドローンの種類
お分かりの通り、一口にドローンと言っても種類がたくさんあります。
一般的に無人航空機全般=ドローンというイメージを持たれている方がほとんどだと思いますが、形状によりさらに細かく分類されています。
用途にあわせて「産業用ドローン」「空撮ドローン」「トイドローン」と呼ばれるものがあり、価格帯やサイズ感もそれぞれ大幅に異なります。
それぞれの特徴について簡単にご紹介していきます。
産業用ドローン
産業用ドローンは測量、点検、農薬散布等、世間一般で言うところの文字通りのさまざまな分野での産業利用の性能を備えたドローンの事です。
人の手が届きにくい場所や広い範囲を効率的に作業するするために活用されています。
農業では薬剤や肥料の散布の他、高性能カメラで撮影したデータを元に植物の生育をチェックします。害虫・雑草の駆除する範囲や生育が遅れている場所を把握してピンポイントで必要な肥料を散布することができます。
建設業界では、高所の点検や作業にドローンを使って安全を確保しています。
業務用ドローンを活用してる業界では、共通して人手不足の解消、コストの削減、作業時間の短縮などを実現して、業務の効率化を実現しています。
空撮ドローン(100g以上)
ドローンといえばこれ!というくらい一番利用されるのがこの空撮ドローンです。
人の手が届かない場所などを遠隔操作で撮影できる優れモノで、写真・動画撮影用にカメラを搭載しています。
中でも機体が100g以上のカメラ付きドローンは、小型でも高性能な機能を搭載しているので、初めてドローンに触れる方でも簡単に美しい映像が撮影できます。
100g以上の機体に取りつけられているジンバルは、ドローンの動きに合わせてカメラの向きを安定させるのでブレのない滑らかな映像が撮影できることは説明しましたね。
空撮を楽しむのなら100g以上のドローンがおすすめです。GPS機能を搭載しているモデルも多く、安全な飛行ができます。
※なお、100g以上の機体は航空法の規制対象になるので機体登録とリモートIDが必要になります。
機体の価格はカメラの性能と比例して高額になる傾向があります。高性能なカメラを搭載して機能も充実しているドローンはプロのクリエイターに人気です。一般の方でも操作を覚えれば、驚くほどダイナミックで映画のようなシーンを撮ることが可能です。
こんなふうに書くと、それこそ各メーカーからさまざまな機体が発売されていて、初心者の方はどうやってドローンを選べばいいのか分からなくなっちゃいますね。
ドロサツ!!のコラムではおすすめ機種と特徴もご紹介しているので、ドローン選びに困ったら是非参考にしてください。
トイドローン
トイドローンは総重量100g未満のドローンを指すことが多く、小型で軽量なためおもちゃに分類されていて、航空法の対象外になる機種です。子供や初心者向けに設計されていて、手軽に楽しみながらドローン操縦を覚えられるので人気があります。
サイズは手のひらサイズやスマートフォンと同じくらいなので、屋内で飛ばして遊ぶのに向いていますね。屋外の飛行も可能ですが、軽いので風に煽られやすいため注意が必要です。
プログラミングを学べる機種もあっります。操作が簡単で価格も安いとなれば、子供のドローン入門にちょうどいいですね。光る機体をプレゼントしたら子供が喜びそうです。
ただし、ほとんどの機体には撮影用のカメラは付いていません。
ドローン飛行のために覚えておきたい「航空法」とは
ドローンに関する主な法律は「航空法」ですが、2022年から大きく変わりました。さまざまな社会的問題を解決するために、国が主導してドローンの利活用を進めていくためです。
なお、2022年に大きく変わったのは下記の3点です。
①「操縦者の国家資格」を設けて「有人地帯での目視外飛行」を可能にしました。機体登録によってドローンの安全性確保のため②「機体登録の義務化」を実施し、③「機体重量100g以上のドローンも規制対象」としました。
このように変更したことで、万一の場合でも機体が誰のものかすぐにわかる為、管理責任の意識も随分と高まるでしょう。
つまり、ドローンが社会のルールに乗っ取って、安全安心に拡大運用されることを目指しての、2022年の法改正が行われたという事です。
①の「操縦者の国家資格」は、正式には「無人航空機操縦者技能証明」といい、講習を受けて試験に合格すると「一等無人航空機操縦士」「二等無人航空機操縦士」という2段階の資格が取得できます。
資格がなくてもドローンは飛ばせますが、現在急激に増えている国土交通省への各種申請を、ライセンス保有者は申請が簡単になったりする他に、今後は資格取得者への優遇措置が取られることが予想されます。
【初心者向け】ドローンの選び方
初心者向けのドローンの選び方のポイントはたくさんあります。
用途や予算に合わせることはもちろんですが、スキルレベルに合う機体を選ぶことも大切です。
ドローンは価格の幅広く、初心者用からプロ用まで機種によって性能が異なります。
まずはドローンでやってみたいことを考えてみましょう。そのうえで予算を決めて最適な機体を探すといいですよ。
飛行時間とバッテリー、操作性、カメラ機能、修理サポートなども大切ですが、特に重要なプロペラガード、GPS機能、機体の形状を解説します。
ポイント①プロペラガード付きのものを選ぶ
ドローンが飛行するうえで一番消耗するものといえばプロペラです。少しでも曲がったり欠けたりするとちゃんと飛行することができません。また墜落の原因として多いのもプロペラの接触です。高速で回転するプロペラは人に接触するとケガをさせてしまうので人の多い場所や建物内ではプロペラガードがあったほうが安心です。
プロペラガードの装着により、プロペラの接触が防げ、安全性も向上します。機体を見失った場合でも、プロペラガードの分、機体が大きく見えるので視認性も向上します。
人口密集地や目視外飛行(レベル4)で国土交通省の許可を取る場合には、安全面のためにプロペラガードの装着が条件となります。
ポイント②GPS搭載のものを選ぶ
GPS機能は複数の人口衛星からの信号を受信してドローンの位置情報を把握する機能です。
GPS機能の最大の魅力は、いうまでも無くオートリターン機能でしょう!機体を見失っても、オートリターンのボタンを押すだけでホームポイントまで帰還出来ます。バッテリー残量が少なくなったときも自動で戻ってきます。高度設定が出来ないGPSドローンの場合は、障害物などによる衝突、墜落に充分注意が必要です。
他にもGPS機能を搭載しているこで被写体を自動追尾で撮影したり、アプリで空路を設定して自動飛行させたりと、いろいろな機能があります。
ドローン機能の進化は、カメラ機能とGPS機能といっていいかもしれません。この機能のおかげで誰でも簡単にドローンを飛行させることができるようになりました。
ただし、ビルの谷間、山岳地帯など、一部GPSが受信しにくい場所があることは留意しておいてください。
ポイント③持ち運ぶ場合は折り畳みのものを選ぶ
手のひらサイズのトイドローンならともかく、小型の機体でも足を拡げると意外と場所を取るのがドローンです。
景色の良い旅行先にドローンを持参して絶景を空撮してみたいですよね。そういう時は持ち運びに便利な折り畳み式のドローンを選んでください。
専用のバッグやケースに、バッテリーから専用の付属品まできれいに収まるので大変便利です。折り畳みではないドローンも専用のケースがありますが、たためない分大きいので移動の際はちょっとした荷物になります。
持ち運びが苦だったり面倒だと、せっかくのドローンの出番が無くなってしまいそうです。
まとめ
ジンバル付きのドローンは種類が多くて目移りしてしまいますが、やはり精鋭揃いですね。
お値段は当然張りますが、それに見合うだけの性能を誇ってなお、あまりあります。
購入を検討されている方も、ドローンのレンタルなどを活用して自分にぴったりの一台を探してみてください。
ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。
個人の方も法人の方も、ドローンのレンタルなら機体保有台数業界No.1のドロサツ‼にご相談ください。
監修者
森本 洸生(もりもと こうき)
株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)
<略歴>
中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。
<所有する資格>
- DJI CAMPスペシャリスト
- DJI CAMPインストラクター
- DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
- 無人航空従事者試験1級
- CRPI公認指導員
- 総飛行時間400時間以上