夏の夜空を彩る花火を、ドローンで上空から撮影してみたい――そう考えたことがある人は少なくありません。
SNSや動画サイトでは、花火を間近で捉えた迫力ある空撮映像も見られ、「実際に日本でも撮影できるのか?」と気になる人も増えています。

一方で、日本では花火大会におけるドローン飛行には厳しいルールや安全面の課題があり、単純に「飛ばせば撮れる」というものではありません。
この記事では、「ドローン 花火」というテーマについて、法律・安全対策・現実的な撮影方法を整理しながら、実際にどこまで可能なのかを詳しく解説します。
ドローンで花火撮影はできるのか?
ドローンで花火を撮影すること自体は、不可能ではありません。
実際に、花火大会のプロモーション映像や観光PR映像では、ドローン空撮が活用されるケースもあります。
ただし、日本国内で一般ユーザーが自由に花火大会上空を飛行できるわけではなく、多くの制限や調整が必要になります。
特に重要なのは、「どこで」「誰が」「どのように」飛ばすかです。
単なる趣味撮影と、主催者管理下での撮影では、求められる安全管理レベルが大きく異なります。
海外映像のイメージとは違う
SNSでは、花火のすぐ近くを飛び回るFPVドローン映像を見かけることがあります。
しかし、海外と日本では法律やイベント管理体制が異なり、同じような飛行を国内で再現できるとは限りません。
特に日本の花火大会は観客密度が高く、安全管理も厳格です。
そのため、花火の真横を飛ぶような撮影は、安全面・許可面ともにハードルが非常に高く、現実的には限定的と言えます。
実際に多いのは“会場全体”の空撮
国内で比較的現実的なのは、
・花火大会全体の俯瞰撮影
・海辺や河川敷を含めた夜景撮影
・観客エリア外からの広域撮影
などです。
花火そのものへ極端に接近するのではなく、「会場の空気感」や「夜景と花火の一体感」を映像化するケースが多く見られます。
花火大会でのドローン飛行に関係する法律
花火大会でドローンを飛ばす場合、日本では複数の法律やルールが関係します。
特に注意したいのが、航空法による規制です。
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イベント上空飛行は原則許可が必要
花火大会は、多数の人が集まるイベントとして扱われるケースが一般的です。
そのため、観客上空やイベントエリア付近でドローンを飛ばす場合は、航空法上の「催し場所上空の飛行」に該当する可能性があります。
この場合、国土交通省の許可・承認なしに飛行することはできません。
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夜間飛行にも該当しやすい
花火大会は夜間開催が中心です。
そのため、ドローン飛行も「夜間飛行」に該当します。
夜間飛行には、
・十分な灯火
・飛行経路の安全確認
・補助者配置
・緊急時対応体制
など、安全管理体制が求められます。
人口集中地区(DID)の確認も重要
都市部などの人口集中地区(DID)では、別途許可が必要になるケースがあります。
花火大会は観光地や都市部で開催されることも多く、
・イベント上空
・夜間飛行
・DID飛行
が重複するケースも少なくありません。
つまり、花火大会でのドローン撮影は、法律上かなりハードルが高い飛行条件になりやすいのです。
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花火撮影で特に注意したい安全リスク
花火大会でのドローン飛行は、通常の空撮以上に安全管理が重要になります。
花火の熱・火花による機体トラブル
花火は高温の火薬を使用しています。
近距離を飛行すると、
・火花による機体損傷
・カメラ破損
・プロペラへの影響
・モーター異常
などが発生する可能性があります。
また、花火の爆風によって機体姿勢が乱れることもあります。
煙による視界不良
花火大会では大量の煙が発生します。
煙は映像品質を下げるだけでなく、操縦者の目視確認やセンサー精度にも影響を与える場合があります。
特に夜間飛行では、視認性低下が重大事故につながる可能性もあります。
電波干渉リスク
花火大会会場では、多数のスマートフォンや無線機器が集中します。
そのため、通常より電波干渉リスクが高くなることがあります。
映像伝送や通信が不安定になるケースもあるため、安定性の高い機体選定や飛行計画が重要になります。
実際に行われている花火空撮の事例
日本国内では、花火へ極端に接近するような撮影は限定的ですが、現実的な運用事例は存在します。
観光PR・イベント記録映像
自治体やイベント主催者が、
・花火大会全景
・海辺や河川との組み合わせ
・観客を含めた空間演出
を撮影するケースがあります。
こうした映像は、観光PRやSNS発信との相性も良く、近年需要が増えています。
夜景と組み合わせた俯瞰撮影
花火単体を近距離で狙うのではなく、街明かりや海辺の夜景と組み合わせて撮影するケースもあります。
ドローンならではの高さや移動を活かすことで、地上撮影では難しい映像表現が可能になります。
海上花火との相性
海上花火大会では、周囲に開けた空間が多いため、比較的ドローン空撮との相性が良いケースもあります。
ただし、海上飛行は、
・強風
・GPS不安定
・塩害
など別のリスクも伴うため、通常以上に慎重な運用が必要です。
花火撮影に向いているドローンとは?
花火撮影では、通常の昼間空撮とは異なる性能が求められます。
夜景性能の高いカメラ
夜間撮影では、
・大型センサー
・高感度性能
・ノイズ耐性
が重要になります。
暗所撮影性能が低い機体では、花火以外の背景がつぶれてしまうケースもあります。
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安定性と耐風性能
花火大会は河川敷や海辺で開催されることも多く、風の影響を受けやすい環境です。
そのため、
・GPS安定性
・ホバリング性能
・耐風性能
も重要になります。
業務用途ではDJI機体が選ばれることも多い
実際の現場では、安定性やカメラ性能、安全機能の観点から、DJI製ドローンが活用されるケースも少なくありません。
特に夜景撮影や映像制作では、機体性能だけでなく、飛行ログ管理や安全機能も重視されます。
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初心者が花火撮影を行う前に知っておきたいこと
花火大会でのドローン飛行は、初心者向けとは言いにくいジャンルです。
まずは通常の夜景撮影から経験を積む
いきなり花火大会本番へ挑戦するのではなく、
・夜間飛行
・海辺での飛行
・人の少ない環境での夜景撮影
などから経験を積むことが重要です。
講習や専門家相談も有効
夜間飛行やイベント運用では、独学だけでなく講習を活用するケースも増えています。
特に業務利用では、
・法律理解
・安全管理
・飛行計画作成
などが重要になります。
DJI正規ディーラーとして、販売・レンタル・講習・撮影相談まで対応しているドロサツでは、機体選定や運用方法について相談できるケースもあります。
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まとめ
ドローンで花火撮影を行うことは可能ですが、日本では法律・安全面ともにハードルが高い分野です。
特に、
・イベント上空飛行
・夜間飛行
・観客密集エリア
・安全管理
など、多くの条件を満たす必要があります。
一方で、適切な準備と運用を行えば、
・花火大会全景
・夜景との組み合わせ
・観光PR映像
など、ドローンならではの魅力的な映像表現も可能です。
重要なのは、「海外映像のイメージ」だけで判断せず、日本の法律と安全基準に合わせて現実的に考えることです。
正しい知識と安全意識を持ちながら、ドローンならではの花火映像表現を検討していきましょう。
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