イベントにドローンを活用する時代へ|撮影・演出・安全運用まで徹底解説

音楽フェスや地域祭り、企業イベントまで広がる「ドローン活用」。

空撮やショー演出などの最新事例と、安全運用のポイントを徹底解説します。

販売・講習・レンタルを提供する正規ディーラー視点から、イベントにドローンを取り入れるヒントを紹介します。

 

イベントにおけるドローン活用の広がり

近年、ドローンは単なる空撮機材を超え、イベント体験を変える存在として注目されています。

映像演出、プロモーション、集客、記録映像まで幅広く活用され、音楽フェス、スポーツ大会、地域のお祭り、企業展示会など、シーンを問わず導入が進んでいます。

特に「ドローンショー」や「イベント空撮」はメディア露出やSNS拡散とも相性が良く、イベント主催者にとって新しい武器となりつつあります。ニュースで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

ドローンが生み出すイベント体験の魅力

ドローンの導入によって、イベントは単なる催しから「体験型のエンターテインメント」へと進化しています。

その具体的な魅力を、いくつかの切り口から見ていきましょう。

 

圧倒的な映像表現

上空からの映像は、観客席からでは味わえない臨場感を提供します。

ドローンが滑らかに会場を移動することで、観客の熱気や全体のスケールを映像に閉じ込めることができます。

 

話題性と拡散力

ドローン演出は「SNS映え」しやすく、観客自身が撮影した写真や動画を投稿することで自然に拡散されます。

若い世代をターゲットにしたイベントにおいては、この波及効果は非常に大きいです。

 

国内外で広がるドローンイベント事例

ドローンはすでに国内外のさまざまな現場で活用されており、その事例は年々増えています。

ここからは、音楽フェスやスポーツ大会、地域イベントなど、実際のシーンごとの活用例を紹介します。

 

音楽フェスでのドローンショー

海外では、花火に代わる演出として数百機のドローンを使ったショーが一般化しつつあります。

例えば、アメリカの大型フェスでは夜空をキャンバスにし、音楽と連動したドローン演出が観客を魅了しました。

日本国内でも、地方自治体が主催する夏フェスやカウントダウンイベントで「ドローン花火」が導入され、環境負荷を抑えつつ新しいエンターテインメントとして定着し始めています。

 

スポーツイベントでの空撮

マラソン大会や自転車ロードレースでは、上空からのダイナミックな映像がテレビ中継やハイライト映像で活躍しています。

ドローンは選手を追走するように撮影できるため、観客だけでなくオンライン視聴者にも臨場感を届けられます。

 

企業イベントでのプロモーション映像

新製品発表会や展示会では、ドローンを使った空撮映像がPR動画として活用されています。

会場全体を俯瞰で映すことで「規模の大きさ」や「ブランド力」を印象付けることができ、SNSやWebサイトでの発信効果を高めます。

 

地域のお祭り・観光イベント

近年、地域振興を目的とした観光イベントでもドローン活用が進んでいます。

例えば花火大会では、地上からの撮影に加えて上空から花火と人々の歓声を同時に収めることで、新しい記録映像として話題になっています。

また、観光PRでは四季折々の風景と地域行事を空撮し、映像作品としてSNSやYouTubeで発信するケースも増えています。

 

結婚式やプライベートイベント

最近では個人利用の場面でもドローンが導入されています。

屋外の結婚式やガーデンパーティーで、参加者全員を上空から撮影した映像は一生の記念となります。

映像制作会社と提携して演出を加えることで、オリジナリティの高いコンテンツが完成します。

 

ドローン活用に欠かせない「安全」と「ルール」

イベントでドローンを飛ばす際は、法律・規制・安全管理を徹底することが必須です。

 

航空法と催し場所での飛行

イベント会場は「人が集まる場所」であるため、国土交通省の許可・承認が必要になります。

無許可での飛行は法律違反となり、イベント全体の信用にも関わるため、必ず事前に手続きを行うことが重要です。

 

安全運用のための体制

ドローンを安全に飛行させるためには、現場での「体制づくり」が欠かせません。単に操縦者が1人いるだけでは不十分で、役割分担と準備がポイントとなります。以下に具体的な体制例を示します。

 

1. 運営体制の役割分担

  • 操縦者(パイロット):ライセンスや実務経験を持ち、機体操作を担当。
  • 補助者(スポッター):観客の動きや周囲の安全を監視し、パイロットに随時情報を伝える。
  • 安全管理責任者:飛行ルートの確認、緊急時対応マニュアルの実行、各スタッフへの指示出しを行う。
  • 許可申請担当:国土交通省や自治体への申請を事前に行い、飛行計画を管理。

 

2. フライトエリアの設計

  • 観客席と飛行ルートを明確に分離し、立ち入り禁止エリアをバリケードやロープで区切る。
  • 安全距離を確保する(観客や障害物から水平方向30m以上が目安)。
  • 万が一の墜落に備え、障害物や人が少ないゾーンを飛行ルートに設定する。
  • 事前にフライトエリア内の電波状況を確認する。

 

3. 当日の安全チェックリスト

通常の空撮においてもいえることですが、飛行前には必ず以下のような項目を確認しましょう。

  • 機体・バッテリーの状態チェック(膨張や劣化の有無)。
  • プロペラやジンバルなど可動部の点検。
  • GPS・コンパスキャリブレーションの実施。
  • 飛行禁止区域・気象条件(風速・雨・視界)の確認。
  • 予備機体・バッテリーの用意。
  • 操縦者と補助者の連絡手段の確認(無線機などの動作確認)。
  • 非常時の導線確認。

 

4. 事前リハーサル

本番前に必ずテスト飛行を実施し、ルート・映像アングル・安全距離を確認します。

特に演出やショーの場合は「照明や音楽と同期した動き」が求められるため、複数回のシミュレーションが不可欠です。

 

イベントにドローンを導入する方法

専門業者へ依頼する

大規模イベントや演出性の高いプロジェクトでは、経験豊富なプロに依頼するのが最適です。申請から運用、安全対策まで一括で任せられ、失敗のリスクを抑えられます。

 

レンタルを活用する

短期間だけ必要な場合や、試験的に導入したい場合はレンタルが有効です。最新のDJI機材を扱う事業者から借りれば、安定した品質で運用できます。

 

自社での運用を構築する

今後も継続的に活用を見込む場合は、機体購入と講習を受けて自社で体制を整える選択肢もあります。講習を通じて知識を得れば、イベントごとに自由度の高い活用が可能になります。

 

まとめ|事例に学ぶ、イベントとドローンの未来

音楽フェスの演出から地域イベント、企業プロモーションまで、ドローンはイベントの表現を大きく変えつつあります。その一方で、法規制や安全対策は欠かせません。

目的や予算にあわせて「誰かに頼む」か「自分でやる」かを選択し、しっかりと準備する必要があります。

DJI正規ディーラーであるドロサツ!!は、イベント撮影で使われる本格的なドローンから、体験コンテンツとして活用できるミニドローンまで、レンタル・販売商品を幅広く取り揃えています。

パイロット・補助者の派遣も行っていますので、「全部任せるか、自分たちでやるか悩んでいる」という方もお気軽にご相談ください。

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