DJIのポケットジンバルカメラ【Osmo Pocket 3】とは?歴代Osmoシリーズもご紹介

今はドローンを使った動画撮影はもちろん、身近なところではスマートフォンで撮影して誰しもが簡単に動画制作をできるようになりました。

SNSの普及も相まって、その需要に応えるように様々な製品が数多くのメーカーから登場しています。

 

"ドローンのメーカー"としてのイメージが強いDJIですが、実は数多くのハンドヘルドツールを発売していることをご存じでしょうか?

片手でどこでも手軽に撮影できるDJI Pocketシリーズや、打倒GoProで登場したDJI Actionシリーズ、手持ちのスマートフォンと組み合わせて使うことができるOsmo Mobileシリーズ、映画撮影などプロフェッショナル向けのRoninシリーズなど、用途にあわせて幅広いラインナップになっています。

 

そんなDJIから、Osmoシリーズの最新モデル「Osmo Pocket 3」が発売されました。これまでのOsmo Pocketとは異なるビジュアル(手前に大きなスクリーンを搭載)が公開されて話題になりましたね。

この記事では、気なるOsmo Pocket 3のお試しレンタル価格の相場や、販売価格もご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

Osmo Pocket3の特徴

Osmo Pocket 3はジンバルを搭載したコンパクトカメラです。

2020年に発売されたOsmo Pocket 2からしばらく時間が空いて、最新作として登場したOsmo Pocket 3。本体重量179gというポケットに入るコンパクトなサイズさはそのままですが、アップデートされた点がいくつかあるようです。

進化した特徴をいろいろみていきましょう。

 

①2インチの回転式フルカラーOLEDスクリーン

DJI Pocket 2からの変更点として一番大きいのは、全面にあるディズプレイが大きくなったことでしょう。

最高輝度700nitとは、DJI Mini 4 Proの送信機DJI RC 2 と同じ明るさです。

2インチの回転式ディズプレイは90°回転させれば縦型撮影と横型撮影の両方に対応します。SNSで人気の縦型動画撮影も、簡単に切り替えられるのは嬉しいですね。

 

鮮明な映像がすぐに確認でき、画面が大きいので指先での操作も簡単です。

画面を回転させるだけですぐに撮影を開始できたりと、操作性も向上しています。

 

②素早く動く被写体にも適した全画素高速フォーカス

1インチCOMSセンサーに、撮影を安定させる3軸メカニカルスタビライズ機能を搭載し、素早し動きの撮影や揺れに対応した撮影ができます。

回転速度(フォロー速度)は高速までモードで選ぶことができるようになっています。

さらに、全画素高速フォーカスで素早く動く被写体に対して、簡単に焦点を合わせられるので、ブレずに被写体を鮮明な美しい撮影することが可能です。

動く標的はカメラにとって永遠の難敵。しかしOsmo Pocket3なら諦める必要がありません。

 

③簡単に滑らかな撮影ができるActiveTrack6.0

設定した被写体をカメラが捉え続ける、DJI製品の特徴ともいえるアクティブトラック機能ですが、Osmo Pocket3はバージョンアップした「アクティブトラック6.0」を搭載しています。

被写体をフレームの中心にしっかりと固定して、自動で移動する顔自動検出機能。

カメラが移動してもフレーム内の定位置に被写体を固定して、美しい構図で撮影できるダイナミックフレーミング。

被写体をダブルタップすることで、基本的なトラッキング機能が起動するベーシック機能など、片手で簡単に滑らかな映像を撮影することが可能です。

小型のコンパクトカメラとは思えない、動く被写体を撮影するのに充分な機能を備えています。

被写体を捉える基本性能の格段に向上しており、これまで以上に手軽に撮影に挑めます。

 

④風ノイズを効果的に低減する3つの内臓マイク

動画にとって、ノイズはある程度は仕方のない事。とは言え、ないに越したことはありませんよね。

Osmo Pocket 3 は3つのマイクを内蔵しており、これによって風ノイズを効果的に低減できるようになり、全方向に対して周辺の音をステレオ録音することが可能になりました。

 

例えばコンサートやライブ会場のような雑音が多い場所でも、音源を正確に捉えることができ、まるでその場所にいるような音源を収録することができます。

さらにUSB Audioにも対応し、外部マイクやモニタリング用イヤフォンにも素早く接続することができます。

大切な映像を美しい映像はもちろん、クリアな音で残せたら嬉しいですね。

 

⑤最高のセルフィーを撮影できる美顔効果2.0機能

今やスマートフォンでの自撮りに、美肌や顔補正をする美顔効果のあるアプリを使うのはあたり前になりつつあります。

Osom Pocket 3 ではOsmo Pocket 2 に搭載されていた美顔効果機能が、美顔効果2.0としてバージョンアップしました。

タッチスクリーンで機能を有効にすれば、DJI Mimoアプリを経由して、一人一人に合った補正効果で美しい画像・動画を撮影することができます。

特に女子には嬉しい機能ですね。

 

Osmo Pocket 3はクリエイター向け撮影機能も搭載

 

初心者や一般ユーザーが充分に楽しめるのはもちろんですが、プロフェッショナルなクリエイターの方も満足できる機能を搭載しています。

クリエイティブで多彩なモードは、思い立った時にタッチですぐに撮影ができるため大変便利です。

では、いくつかの機能を覗いてみましょう。

 

機能①スピンショット

片手操作で180°回転する動画がスムーズに簡単に撮れます。

前述した全画素高速フォーカスを使って被写体をロックオンすれば、ブレることなく滑らかな動画が撮影できますね。

 

機能②モーションプラス

日の出・日の入りや、都市の交通風景など、時の流れを感じるように撮影できるモードです。

カメラを左右に移動させながら、タイムプラスのようなとても印象的な動画撮影ができる機能です。

秒又は分単位で撮影した写真を繋ぎ動画を生成するタイムプラスとは異なり、カメラの向きを変えながら撮影するので動画に動きが加わります。

 

機能③デジタルズーム

遠くの被写体を撮影したい時に便利な機能がデジタルズームです。

デジタルズームとは、撮影時のサイズは変えずに撮影した画像の一部をコンピューター処理で引き延ばし、望遠レンズで撮影したように被写体を大きくみせる技術です。

Osmo Pocket 3は4倍デジタルズームが可能で、どんな時でも被写体を大きくはっきりと撮影することができます。

 

機能④パノラマ撮影

カメラにパノラマモードがあると嬉しいですよね。

カメラを動かしながら撮影した複数の写真を合成することで、高画質な広い範囲を映した写真が撮影できます。

撮影方法はとても簡単で、撮影モード選択で「パノラマ」→「3X3」に変更し、あとはシャッターボタンを押すだけ。

すると自動でカメラを上下左右に動かしながら9回シャッターを切ります。

30秒ほど待てば、9枚の写真を自動的に合成した1枚の写真が出来上がります。

 

ただ撮るだけじゃない!Osmo Pocket 3の汎用性

今やドローンにもあらゆる機能が搭載されていますが、ハンドヘルドカメラも様々な進化を遂げています。

Osmo Pocket 3も例外ではなく、ただ映像を記録するだけのツールではありません。

このマルチプレイヤーは一体どこまで凄いのか?様々な使用方法をご紹介しましょう。

 

高画質なライブ配信機能

Wi-Fi&Bluetooth モジュールを内蔵し、DJI Mic2 のトランスミッター2台を直接接続することができるので、2人の音声を同時に収録することが可能です。

Vlog、インタビュー、ライブ配信が超クリアな音声で配信可能になります。

この後の説明で出てきますが、内臓したタイムコード機能を使えば、プロレベルの編集もすぐにできてしまう優れものです。

 

会議にも活用できるウェブカメラ

リモートワークが増え、今やウェブカメラを使ったオンラインミーティグやビデオチャットは当たり前の時代です。

ウェブカメラとは、パソコンなどに接続し、撮影した映像をリアルタイムで転送・処理することができるビデオカメラ装置のことです。

Osmo Pocket 3にプラスして、USB Type-Cケーブルとパソコンがあれば、ウェブカメラとして立派に使えます。クリアな音声と映像なら、会議もちゃちゃっとはかどりそうです。

 

複数台使用を想定したタイムコード

タイムコードとは映像の位置を指定するもので、編集をする際には映像、音声の次に重要なものです。

撮影したたくさんのデータの中から、使いたい音声や映像を捜すのは時間がかかってとても大変ですよね。

タイムレコードがあれば使いたい場面をすぐに見つけることができます。

Osmo Pocket 3に内臓されたタイムコード機能では、複数のカメラで撮影した後に異なるカメラのタイムレコードを効率的に同期するこができます。

 

ワンタッチ編集機能が魅力的なLight Cutアプリ



無線接続やAIを駆使して、自動で撮影した映像からハイライトシーンを認識、選択し4K動画を作成できるのですぐに共有することができます。

Vlog、旅行、ペット、グルメ、日常などたくさんの種類のテンプレートの中から、自動で合うテンプレートが適用されます。

 

編集中に映像をダウンロードすることもないので、スマートフォンの容量を節約することもできます。これをワンタッチでできる機能って凄いですよね。

様々なDJI製品と接続でき、DJIユーザーのための頼れる撮影・編集ツールと言えます。

 

気なるレンタル価格や販売価格は?

さて、最後に気になるのはその価格ですね。

 

【販売価格】

・基本セット:74,800円 

 セット内容:カメラ、保護カバー、ハンドル

・クリエイターコンボセット:96,800円

 セット内容:カメラ、DJI Mic 2トランスミッター、ハンドルバッテリー、

ミニ三脚、キャリーバッグ

 

【レンタル価格】

おおよそ1日6,000円からレンタルが可能です。

ドローンに比べれば安いとはいえ、いきなりパッと購入できる金額でもありませんよね。

まずはお手頃な価格でお試し利用してみることをお勧めします。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

手持ちカメラと聞くと「GoProみたいなやつ?」と思われるかもしれませんが、考えられる限りのあらゆる機能を搭載して生まれたがOsmo Pocket 3です。

多種多様に変化するユーザーの撮影スタイルや、映像制作のニーズに答えられる素晴らしい機能満載のポケットジンバルカメラです。

是非一度使ってみてはいかがでしょうか。

監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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