DJI Miniシリーズ最新「DJI Mini 4 Pro」とは?Mini 3と比較してみた

DJIの人気シリーズであるところのMini3からさして間もなく、Mini4が発売されました。業界的には異例の短期間での新機種登場です。

DJI Mini 4は、Mini 3シリーズからさらに進化した、いわゆるMiniシリーズの究極の完成形として現れました。

では具体的にどの様にアップデートされたのか?レンタル価格の相場や販売価格も含めてご紹介しながら、検証してみましょう。

 

 

初心者にもおすすめ!絶大な人気を誇るDJI Miniシリーズとは

そもそものDJIの人気はその機能と操作性ではないでしょうか。大げさに言えば、目をつぶっても飛ばせそうなほどの扱い易さを感じます(もちろん御法度です)。

初心者はもちろん、ドローン愛好家や趣味で手軽に空撮を楽しみたい方に大人気のシリーズですが、驚くほどクリアで美しい動画が誰でも簡単に撮影できるように設計されています。

 

ポイント①初心者向けのシンプルな設計

簡単な操作性と、操縦士にプレッシャーを与えないボディーラインの可愛らしさが好評です。

スマートフォンや専用のコントローラーを使って、最初の設定を行うだけで簡単に飛行させることができます。

 

小さいながらGPS機能を搭載し、上位モデルになるほど障害物検知機能も充実しており、初心者向が安心して飛行できるように設計されています。

さらにカメラの解像度もあがり、インテリジェント機能を搭載した上位モデルは驚くような空撮が可能です。

例えば被写体を自動追尾するフォーカストラックを活用すれば、動く被写体も簡単に撮影できますよ。

 

ポイント②持ち運びやすいコンパクトさ

「Mavic Mini(生産終了)」と「DJI Mini 2」は199g、「DJI Mini 3」 と 「DJI Mini 4」 は259gという軽さで、アームを折りたためば手のひらに乗るサイズです。

旅行に持って行きたい、時間が出来たからちょっと撮影に行こうかなという時も荷物になりません。性能がよく、何処に持って行こうがほとんど問題ないコンパクトさというのは重要ですね。

 

ポイント③ドローン入門におすすめの価格帯

ドローンの価格はカメラの性能で決まると言っても過言ではありません。

大きな機体であれば性能の良いカメラを搭載して機体価格も高くなりますが、それは産業用や映画、CM撮影などの本格的なプロ向け。

DJI Miniシリーズは小さなボディに初心者に充分な機能を備え、価格も「Mini 2 SE」の53,900円(DJI 公式サイト)から購入可能です。

 

ドローン初心者にとって決してお安くは無いですが、価格で諦めてしまうほどではない絶妙な位置にいますね。

 

ポイント④SNSに最適な縦向き撮影が可能

DJI Mini 3 以降に外観を一新し、ジンバル部分が再設計されました。

回転範囲が大きくなったことで、ローアングル撮影や縦向き撮影が可能になり、背の高い木やTik Tokで人気の縦型動画も簡単に撮影してシェアすることが可能です。

現代の私たちの生活に浸透しているSNS、親和性の高い縦向き撮影はまさに若年層を狙った機能と言えますね。

 

DJI Mini 3 ProとMini 4 Proの違いは?

「DJI Mini 3 Pro」が発売されたときは誰もが「これぞ最高のミニドローン!」と思ったのではないでしょうか。

しかし、ある意味常識外の早さで登場となった「DJI Mini 4 Pro」との差別化はどんなところにあるのでしょうか?

両機種ともDJI Miniシリーズ中では素晴らしいパフォーマンスを発揮していますが、その違いについて解説していきます。

 

機体重量はどちらも249gですが、サイズは

・「DJI Mini 3 Pro」145×90×62mm(折り畳み時)251×362×70mm(展開時)

・「DJI Mini 4 Pro」が148×94×64mm(折り畳み時)298×373×101mm(展開時)

で、若干ですがDJI Mini 4 Proの方が大きくなっています。

とはいえ、折りたたんでいる時は2~4cmの違いなので、持ち運びに不便を感じることはありませんね。

 

全方位に障害物センサーを搭載

DJI製品は全方位搭載が当たり前のように感じてしまっていますが、実は前モデルの「DJI Mini 3 Pro」は前方、後方、下方のみの搭載でした。

一方で「DJI Mini 4 Pro」は前方、後方、下方に加え側方、上方にセンサーを搭載し、全方で向障害物検知機できるようになりました。

障害物を検知して自動で回避してくれれば衝突の心配がなく、初心者も安心してドローンを飛ばすことができますね。

 

4K 100fps 撮影に対応

4Kは3840×2160ピクセルが一般的なサイズです。

1080Pは1920×1080ピクセル、FHDは1280×720ピクセルで、画像のきめ細かさを表します。

数字が大きいほど解像度が高いのでこの中ではもちろん4Kが一番ということになります。

一方fpsはframe per second の略でこの数字が大きいほど滑らかな動画撮影ができます。

 

 

「Mini 3 Pro」は4K・60fps、FHD・60fpsなのに対し、「Mini 4 Pro」は4K・100fps、FHD・200fpsというスペックを持っています。

この数字だけでも撮影した映像が滑らかで美しいだろうということは予想がつきますね。

 

ドローン撮影の最大の特徴は、動画にしろ、静止画にしろその美しさにあると言っても過言ではありません。4K撮影が出来て尚且つ1秒間に100枚の画像で動画が構成されれば、業務利用にも使えるほどの質の高い素材が撮影できます。

 

内部ストレージが追加

内部ストレージとはドローンの機体本体に撮影した写真や動画を保存できる機能のことです。ほとんどのドローンはマイクロSDカードを使って記録できるようにっていますが、万が一SDカードを忘れても内部ストレージがあれば安心ですね。

「DJI Mini 3 Pro」では1.2Gだった内部ストレージが「DJI Mini 4 Pro」では2Gになりました。

 

DJI Mini 4 Proのラインナップ

「DJI Mini 4 Pro」の登場とともに次世代ドローン用のスクリーン一体型送信機が登場しました。

本体の他にも、アクセサリーと付属品にはどのようなものがあるのか気になりますね。セット内容をご紹介していきたいと思います。

 

DJI Mini 4 Pro(DJI RC-N2付属)

こちらは基本のセット内容になります。

【価格:106,700円】

  • DJI Mini 4 Pro ×1
  • DJI RC-N2送信機 ×1
  • インテリジェントフライトバッテリー ×1
  • 予備プロペラ(6枚) ×1
  • ねじ ×6
  • ねじ回し ×1
  • DJI RC-N2ケーブル USB-Cコネクター ×1
  • DJI RC-N2ケーブル Lightningコネクター ×1
  • PD規格対応ケーブル(TypeC-TypeC) ×1
  • ジンバルプロテクター ×1
  • プロペラホルダー ×1

本体と同梱発送される標準送信機はご自分のスマートフォン送信機に接続して操作、スマートフォンの画面でライブ映像や飛行ステータスを確認できます。

 

DJI Mini 4 Pro(DJI RC-2付属)

【価格:128,700円】

  • DJI Mini 4 Pro ×1
  • DJI RC 2送信機 ×1
  • インテリジェントフライトバッテリー ×1
  • 予備プロペラ(6枚) ×1
  • ねじ ×6
  • ねじ回し ×1
  • PD規格対応ケーブル(TypeC-TypeC) ×1
  • ジンバルプロテクター ×1
  • プロペラホルダー ×1

送信機が「DJI Mini 3 Pro」で使用できるDJI RC の上位モデルになっています。

見た目ですぐにわかる違いは外部にアンテナがついたことです。

内部2個に加え外部の2個を合わせて、アンテナ数が増えたことで画像伝送システムがアップグレードしました。

OA3からOA4映像伝送システムになり、より遠くへ伝送できるようになったということです。

 

 

DJI Mini 4 Pro Fly MoreコンボPlus(DJI RC2付属)

【価格:158,180円】

  • DJI Mini 4 Pro ×1
  • DJI RC 2送信機 ×1
  • インテリジェントフライトバッテリーPlus ×3
  • 2WAY充電ハブ ×1
  • ショルダーバッグ ×1
  • USBケーブル ×1
  • 予備プロペラ(6枚) ×3
  • ねじ ×18
  • ねじ回し ×1
  • PD規格対応ケーブル(TypeC-TypeC) ×1
  • ジンバルプロテクター ×1
  • プロペラホルダー ×1

より飛行時間が長いバッテリーが3本、充電用のハブ、予備のプロペラも3セットついています。持ち運びに便利な専用バッグも便利ですね。

予算に余裕があれば一番おすすめのセットです。

 

DJI Mini 4 Pro対応アクセサリー

・Kingston Canvas GO! Plus microSDカード 128GB

大容量の128GBで長時間の動画撮影でも安心です。DJIの製品と互換性テストに合格しています。

 

・DJI Mini 4 Pro/Miniシリーズ インテリジェントフライトバッテリーPlus

Mini 4 Proなら45分、Mini 3 Proでは47分の長時間飛行が可能です。時間を気にせず撮影できるのは嬉しいですね。

 

・DJI Mini 4 Pro インテリジェントフライトバッテリー

基本のセットに入っているバッテリーで最大34分の飛行時間です。

 

・DJI Mini 4 Pro 広角レンズ

写真撮影では81°から114°、動画撮影では75°から100°に広がります。

 

・DJI Mini 4 Pro NDフィルターセット(ND16/64/256)

日差しの強い過酷な環境下でも納得のいく撮影が可能になります。

 

・DJI Mini 4 Pro 360°プロペラガード

軽量で360°プロペラ全体をカバーして怪我や損傷を防ぎます。特に初心者の方はこれがあると安心してドローン飛行を楽しむことができますよ。

 

DJI Mini 4 Proのレンタル相場

各レンタル会社及びレンタル内容によってかなり違いがありますが、おおよそ1日あたり5,000~20,000円程度が相場とされています。

ご参考までに、弊社では以下の税込価格で提供しております。

  • 1泊2日 5,480円~
  • 2泊3日 7,180円~

各社の価格の差は、主に送信機の違い(モニター有り無し)のようです。

 

まとめ

もう新機種?というタイミングで登場したDJI Mini 4 Proですが、DJI Mini 3 Proと比較すると様々な点がアップデートされていることがお分かりになったかと思います。

ドローンの乗り換えを検討されている方、新たに購入するドローンを探されている方は、是非一度レンタルでお試し利用してみてはいかがでしょうか。

監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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