早速開封し、試運転等を実施。気になるDJI Matrice 300 RTKとのサイズ感の比較や、プロポの操作感などをレビューします。
DJI Matrice 30Tの嬉しいポイント
DJI Matrice 30T(以下M30T)を早速開封して試運転してみました。まずは持ち運びに便利なサイズ感、そして静音性について特筆していきます。
①コンパクトなサイズ感
現物を見るまでは、DJI Matrice 300 RTK(以下M300)のように、ビーコンを壊さないようにそ~っとランディングギアを組み立てて、重いバッテリーを力を込めて差し込んで・・・「Matriceのセットアップは若干手間なんだよな~」という気持ちが少しありましたが(ケースも重いし)、開けてみてびっくり。
「なんてコンパクトなんだ!」
もちろん事前にサイズ感は文字で把握していましたが、並べてみると一目瞭然。
弊社ボスはひたすらに可愛いを連呼していました。
以前の記事でも、DJI M300より少し小さいくらいかな?と書きましたが、DJI Mavic 3のひとまわり大きい感じといったほうがしっくりくるかもしれません。
ランディングギアを取り付けるステップが不要になるだけで、セットアップは非常にスムーズに感じました。。従来の空撮機と同じ感覚でアームを広げるだけです。
↓左がM30T、右がM300です。
足がないだけでその大きさや組み立て時の煩わしさが全然違います。(何度でも言う)
↓最近屋根点検でも活躍しているDJI Mini2も並べてみました。(DJI Mini2のサイズ感がとても可愛い・・・)
複数の機材を購入するのは大変ですが、こうしてパッと見でサイズ感を把握できるのは良いですね。
「あれとこれを比べてほしい!」などリクエストがあればお待ちしています。
ちなみに、機体が小型化された→バッテリーも小型化された→バッテリーステーションも小型化されています!
DJI M300は本体の重いスーツケース+すさまじく重いバッテリーステーションをガラガラ引いて移動しなければならなかったので、一人での移動は修行の域でした。
以前実証実験で海辺での飛行を行ったのですが、砂浜の移動が地獄でした。
一方で、DJI M30TのバッテリーステーションはA4の用紙やファイルほどの大きさ。
片手で簡単に持つことができます。
さらに新機能としてバッテッリーを50%・90%・満充電と3段階選べる機能が付きました。
お好みの用途に合わせて充電を調整できるのは非常にうれしいです。特に保管期間には重宝する機能なのではないでしょうか。
↓M30Tのバッテリーステーション。機体バッテリーは全部で4組8本充電でき、送信機バッテリーは2本充電できます。
オプション品の携帯性がアップしたのも非常にうれしいポイントですね。
②送信機が見やすい
機体のコンパクトさに感動しましたが、意外にも送信機はDJI M300より大きめです。
しかし画面が大きくなったので、かなり使い勝手は向上したと思います。
↓片手で持つにはちょっと厳しいサイズ感
より大きな画面では、必要な情報をサッと認識しやすくなっており、飛行前のチェックなどもサクサクできそうです。
アップデートされたDJI Pilot2では、RTH高度や最大高度をボタンで増減できるので、「指でうまく入力できない!!」とストレスを感じていた自分にはありがたいです。
③静音性がすばらしい
サイズ感の素晴らしさもさることながら、静音設計にも感動しました。
近年ドローンの業務利用が増加していることもあり、住宅街などで飛行させる機会が多い方もいらっしゃるかと思います。
きちんと許可申請はクリアしているものの、すさまじいプロペラの音で注目されるとちょっと気まずい思いをしますよね・・・。
比較的新しいDJI製品は静音設計が施されたモデルが主流であるため、このM30Tに関してもその点は問題ないと感じました。
社内のフライトスペースから突然Mavic Airのプロペラ音が聞こえてきたほうがびっくりします。
テクノロジーの進化を感じさせますね。
DJI M30TとM300 RTKのスペックの差
飛行時間やカメラの汎用性等を比べた場合はDJI M300 RTKに軍配が上がりますが、携帯性を考えればさほどデメリットには感じません。
送信機のサイズアップもですが、カメラの切り替えが物理ボタンに変更されるなど、現場の声をもとに"使い勝手の良さ"を追求したドローンであると言えます。
↓ちなみに物理ボタンは赤丸で囲ったL1・L2・L3の部分。こちらを押すと赤外線カメラ等に切り替えることができます。
↓赤外線カメラで撮った画像
結論、【DJI M30T=M300 RTK+H20Tをぎゅっと凝縮したモデル】と考えて問題ありません。
当初は「Matriceなのにカメラは固定か~」なんて思いましたが、点検・調査・捜索救助など活用方法がある程度確定しているということであれば、DJI M30T一択ではないでしょうか。
その他の懸念点といえば、現時点でネットワークRTKへの対応日が決まっていないことくらいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?Matrice30Tの高性能・コンパクトさには非常に驚かされ、いち早く現場で飛行させてみたくなりました。
ドロサツでは順次M30Tのレンタルも開始いたします。
また新しく飛行させた感想なども随時アップできればと思います。
ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。
個人の方も法人の方も、ドローンのレンタルなら機体保有台数業界No.1のドロサツ‼にご相談ください。
監修者
森本 洸生(もりもと こうき)
株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)
<略歴>
中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。
<所有する資格>
- DJI CAMPスペシャリスト
- DJI CAMPインストラクター
- DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
- 無人航空従事者試験1級
- CRPI公認指導員
- 総飛行時間400時間以上