ドローンの自立運用を支えるドローンポート(格納・充電ステーション)。
近年注目を集めている製品ですが、DJIから新しいタイプの移動式基地ともいうべき「DJI Dock 3」が発表されました。
本記事では、固定運用の前モデル「DJI Dock 2」と移動運用対応の最新ドローンポート「DJI Dock 3」を比較して解説します。導入の参考になれば幸いです。
DJI Dock 2とDock 3のスペック比較
まずはこれら2つのドローンポートの基本スペックを抜粋してご紹介します。
|
DJI Dock 2 |
DJI Dock 3 |
|
|
|
総重量 (機体を除く) |
34kg |
55kg |
サイズ (ドックカバーを開いた状態) |
1128×583×412 (長さ×幅×高さ) |
1760×745×485 (長さ×幅×高さ) |
サイズ (ドックカバーを閉じた状態) |
570×583×465 (長さ×幅×高さ) |
640×745×770 (長さ×幅×高さ) |
入力電圧 |
100~240V(AC) 50/60Hz |
100~240V(AC) 50/60Hz |
入力電力 |
最大1000W |
最大800W |
動作環境温度 |
-25℃~45℃ |
-30℃~50℃ |
充電時間 |
32分 |
27分 |
保護等級 |
IP55 |
IP56 |
対応ドローン |
Matrice 3D / Matrice 3TD |
Matrice 4D / Matrice 4TD |
Dockシリーズは3モデルありますが、性能を向上させながら全モデルから大幅に小型化したDock 2が発売されたのは2024年です。
わずか1年ほどで新型ドローンポート「DJI Dock 3」が発表されたわけですが、充電時間の短縮、動作環境温度の拡大、ドックカバーの形状変更等、あらゆる点において進化を遂げています。
DJI Dock 2とDock 3との主な違い
具体的にどういった点が異なるのかみてみましょう。
実際に現場で使用しているユーザーの声を聞き、より使いやすく、よりパワフルにアップデートされています。
IP保護等級のグレードアップ:IP55→IP56
DJIの産業用機材の多くは保護等級が付いていますが、数字を見ただけではいまいちどんな性能なのかイメージしにくいですよね。
IP55とは「あらゆる方向からの水の噴流によっても有害な影響を受けない」ことを意味しますが、IP56になると「〝爆噴流〟の影響を受けない」ということになります。文字で見ると凄いですね!
動作環境温度の拡大:-25℃~45℃→-30℃~50℃
この数値の環境下での作業は少ないと思いますが、想定外の災害等では心強い動作環境温度です。
積雪の多い地域等での利用も増えていきそうですね。
車載設置が出来る(移動式)
水平キャリブレーション等の新機能が追加され、通常では設置が困難が場所にもDJI Dock 3なら設置が可能です。
また、D-RTK 3中継用固定設置版によりDJI Dock 3の設置場所がスムーズに決められる様になりました。
D-RTK 3中継用固定設置版(別売)は、障害物や他の通信の過干渉といった問題を解決して、設置場所を柔軟に選択することができます。
10秒以内での離陸が実現
これは緊急時にとても重要な機能ですね。災害対応や警備の場面などでは、一刻も早い離陸が必要になります。
DJI Dock 3なら、1km離れた指定場所に100秒以内で到達が可能です。
ライブビューの遅延が改善
離陸時間の短縮と同様に、リアルタイムに情報が確認でき、よりスムーズに操作を行えるようになったというのも大きなポイントです。
エアコンの冷却性能が向上
DJI Dock 2で使われたTEC冷却式空調は、小型で軽量な環境に優しい冷却装置ですが、冷却能力が低く電力効率が悪い、そして発熱部分の放射が必要というデメリットがありました。
DJI Dock 3で採用されているコンプレッサー式エアコンディショニングは、家庭用・業務用と同じくパワフルで、TECより省エネで効率がよい冷却機能です。このような機能を搭載している為、Dock 2よりもDock 3がひと回り大きくなっています。
まとめ
DJI Dock 3はDock 2の良い機能をそのままに、さらに使い勝手が良くなる機能が数多く搭載されたドローンポートです。
これまで課題だった寒冷地での活用や、離陸までに時間を要する点等が改善され、さらに多くのシーンでの導入が現実的になりました。
▼主な進化ポイント
- IP保護等級の向上
- 広範囲な動作環境
- 車載設置対応
- 即時飛行準備
- スムーズなライブビュー
ドロサツ!!では、ドローンポートをはじめとするドローンの導入サポートを提供しています。
ご相談やお見積もりは是非お気軽にお問合せください。
まだ具体的な条件が決まっていないという場合は、オンラインでのヒアリングも実施しています。
まずはどういったことができるのか、やりたい業務に活用できるのか、という疑問を解消できればと思います。