おすすめドローンを種類・用途ごとに紹介

現在ではドローンを使って撮影を行ったり、測量を行ったりするビジネスが始まっており、ドローンの需要はますます高まっています。
しかし自分の目的に合ったドローンを選ばなければ、効果的に利用することはできません。
そこで当記事ではドローンの種類を用途別にご紹介します。

トイドローン

ドローンには主に3つの種類があります。なかでも最も小さく、価格も手ごろなのが「トイドローン」です。「トイ」と呼ばれることからもわかるように、おもちゃのような見た目のドローンで、気軽に使うことができます。
トイドローンに明確な定義はないものの、基本的に重量が200g未満の小型ドローンのことを指すことが多いようです。
トイドローンはコンパクトでありながら、カメラを内蔵した製品も多く、空撮などを気軽に行えます。ドローン初心者の方におすすめの製品といえるでしょう。
ドローンにはローターと呼ばれる回転翼がついています。トイドローンの場合はローターが3つ付いた「トライコプター」もしくは4つ付いた「クアッドコプター」がほとんどです。
 
 

トイドローンのメリット

トイドローンには多くのメリットがあります。
まず操縦が難しくないので、初心者にも操縦しやすいです。特別な免許が必要なく、お子さんでも操縦可能であるのもトイドローンが人気の理由となっています。
200g未満のドローンの場合、模型航空機として扱われるため航空法がほとんど適用されません。したがって空港周辺では飛行することができないといったわずかな決まり以外は、高度や飛行区域などの縛りがないのもトイドローンのメリットといえます。
 
なお、今後100g以上のドローンに関しては規制対象になることが予定されて
いますので、改訂については随時確認しましょう。
 
飛行機が飛行するような高い高度を飛ぶことはできない点に加えて,
基本的に追尾機能も備わっていません。ドローンの操作の練習やスペックの範囲
内での使用を予定しているのであれば、トイドローンの選択が最適でしょう。
 
 

トイドローンのデメリット

トイドローンは扱いやすいというメリットがある一方で、デメリットもありま す。
まずトイドローンはバッテリー容量が少ないため、飛行可能時間がそれほど長くありません。バッテリーの大きさにもよりますが、基本的な最大飛行時間は10分程度です。長時間の撮影を行いたい方にはやや物足りないかもしれません。
さらにトイドローンは200g未満の小型の製品も多いので、風の影響を受けやすいのもデメリットです。風の強い日には、理想の静止画や動画が取りにくくなるでしょう。安定性に欠ける点はトイドローンのデメリットです。
 
 

空撮ドローン

トイドローンよりも大きく、高性能なドローンが「空撮ドローン」です。機体の重量が200g以上で、高性能なカメラを搭載している製品が多くなります。趣味で使うことも、仕事で撮影を行うこともできるので、とても便利なタイプのドローンです。価格もトイドローンと比較すると高額で5万円から20万円程度のものが多いです。
また一般的に「ドローン」と呼ばれるのは、このタイプの製品を指します。ローターのタイプも、4つのローターを備えたクアッドコプターや6つのヘキサコプターが多くなります。
 

空撮ドローンのメリット

空撮ドローンにはトイドローンにないメリットがいくつもあります。まずは通信距離の長さです。
ドローンの操作性は通信距離に大きく影響されます。遠くまでドローンを飛ばすことができれば、人が入ることができない奥地でも撮影することが可能です。通信距離が長いため、高度の高い場所から広大な景色を撮影することもできます。
トイドローンでは実現できない撮影も、空撮ドローンであれば比較的簡単に行えるでしょう。
加えてバッテリーが大きく、トイドローンよりも飛行時間が長くなる点も大きなメリットです。トイドローンの飛行時間は10分程度でしたが、空撮ドローンの場合には20分から30分程度飛行できます。
 

空撮ドローンのデメリット

空撮ドローンは専門家でなくてもきれいな映像や動画が撮影できる優れものですが、デメリットもあります。
大きなデメリットといえるのが価格です。トイドローンが数千円から数万円の製品が多いのに対し、空撮ドローンは性能によって10万円から数十万円するものもあります。趣味としてはかなり高額な買い物になるといえるでしょう。
さらに空撮ドローンはサイズや重量が大きくなるので、航空法の規制対象となります。航空法の規制対象となると、飛行させる場所によっては国土交通省への許可申請が必要です。
さらに空撮ドローンはかなり大きなものになる場合もあります。飛行する地域住民に不安や不快感を与えないよう、マナーをしっかり守らなければなりません。
 

産業用ドローン

 
トイドローンや空撮ドローンよりもさらに大型で高性能なのが産業用ドローンです。
 
産業用ドローンは、その性能の高さからさまざまなビジネスへの利用が期待されており、今後も需要が高まっていくと予想されています。また使用用途に応じて撮影ができたり、物資を運んだりするなど、用途に応じた使い方ができます。
産業用ドローンは強風などの環境下でも安定した飛行を可能にするため、ローターが6つあるヘキサコプターや8つついたオクトコプターもよく利用されています。
 

産業用ドローンのメリット

産業用ドローンのメリットは、その使用用途の広さでしょう。産業用ドローンは使用用途によって必要な機能を搭載して使用することができます。AIを搭載して地上の状況を分析する場合もあれば、赤外線カメラを積んで地形などを測ることも可能です。
物資を運ぶために大型の産業用ドローンを利用するケースもあれば、高度なカメラを積んで細かいところまで撮影しなければならないケースもあるでしょう。幅広い用途があるのとは別に、人が行う業務を代行できるのも産業用ドローンのメリットです。
これまで人が行ってきた多くの業務を産業用ドローンが代行することで、より正確に、安全に業務を進めることができるのです。
 

産業用ドローンのデメリット

産業用ドローンのデメリットとして挙げられるのは、機体が大変高価である点です。
空撮ドローンは数十万円程度の価格でしたが、産業用ドローンは数百万円するものも少なくありません。
企業ではない個人が産業用ドローンを購入するのはかなりハードルが高いといえるでしょう。
 

そのほかのドローン

トイドローン、空撮ドローン、産業用ドローンのほかにも新しく発売されているドローンがあります。
あまり認知度は高くありませんが、水中ドローンやドローンサッカーに利用されるドローンも人気です。水中ドローンはその名の通り水中で撮影や調査を行うもので、今後海洋ビジネスで役立つと考えられています。
またドローンをサッカーなどのスポーツに利用しようという動きも活発化しており、今後もドローンの活用用途は広がっていくでしょう。
 

産業用ドローンが活躍する4つの現場とは?

ドローンの種類には、主にトイドローン、空撮ドローン、産業用ドローンという3つがありますが、特に産業用ドローンはさまざまな分野で活用されています。
すでに活躍している分野もあれば、今後産業用ドローンが活用されていくと予想される分野もあります。産業用ドローンが活躍する4つの現場を見ていきましょう。
 

1.農業

すでに産業用ドローンが大いに活躍している分野の一つが農業です。人手不足を補って、農業を効率よく行うためにドローンは非常に役立っています。
農業では広大な敷地への農薬散布をしたり、台風や強風などが通過した後の被害状況を確認したりするため、多くの人手や時間が必要でした。農業従事者は高齢化が顕著になっており、こうした作業を行うのも難しい場合が少なくなかったのです。
 
しかしドローンの登場によって、こうした作業をより素早く、少ない労働力で行えるようになりました。産業用ドローンを使って安価に農薬散布を行うことができたり、撮影によって被害状況を素早く把握できるようになっているのです。
 

2.建設

建設の分野でも産業用ドローンが実際に活躍しています。産業用ドローンが登場する前、建設業においては危険な場所での作業や、高所での作業を人がしなければなりませんでした。
もちろん各社が作業員の安全に十分配慮していますが、けがや事故を完ぺきに防ぐことはできません。
しかしドローンを導入することで、安全性や効率が大幅に向上しました。
例えば高所の点検や整備を産業用ドローンが代行することで人が高所や危険な場所に行く必要がなくなりました。足場を組んだり、専用の器具を用意したりする必要もなく、人手や費用の大幅な削減が可能となっています。
加えて、現在日本では建設工事の分野で情報通信技術を活用することが推奨されています。実際に産業用ドローンを使って測量などを行ったうえでデータを活用することが行われており、今後も幅広い分野での活用が期待されています。
 
建設現場におけるドローンをはじめとしたICTの活用は、アイコンストラク
ションと名付けられ、国土交通省が取組を推奨しています。[注1]
 
[注1]i-Construction
 
 

3.物流

 
物を運ぶ物流も産業用ドローンが活用される可能性のある分野です。現在、物
流業界ではトラックや電車などの陸路を用いた配送が利用されています。
 
しかしドローンを使えば空路での配送が可能となります。例えば、災害時は被
災地にいち早く物資を届けたり、橋や道路が寸断された場所に必要なものを届
けたりするのに活用することも可能です。
 
2016年には世界的に有名な通信販売業者がドローンによって商品配送の実験
を行ったことが報道されました。日本国内でも、2020年から2022年までド
ローンを使って商品をデリバリーで配達する実験が行われています。
 
物流の分野では、今後飛行のルール作りなどが行われていくことが予想されて
おり、産業用ドローンがさらに活用されていくでしょう。
 
 

4.防犯

産業用ドローンが活用される別の分野が防犯です。
産業用ドローンを防犯に活用するというのはあまりイメージがわかないかもしれませんが、すでに日本国内でも利用が開始されています。
国内の大手警備会社では、産業用ドローンを使った実験が行われており、よい成果が上がっています。
不審車を見つけたり、不審者の侵入があったりした場合に、産業用ドローンが自動的に侵入者の情報を撮影し、コントロールセンターに送信します。産業用ドローンからの情報を受け取ったコントロールセンターが、警察への通報や警備員の初動について素早く的確な指示を行えます。産業用ドローンの映像が残っていれば、事件が発生した場合でも犯人の早期逮捕につながる可能性があります。
産業用ドローンは個人宅の防犯だけでなく、今後は大きな会場での巡回警備などに用いる計画もあり、今後の活用方法に注目が集まっています。
 

おすすめの産業用ドローン2選

産業用ドローンは購入価格が高くなるため、レンタルして活用している方も増えています。ここでおすすめのレンタル産業用ドローンを2つ紹介します。
 
 

多様な使い方ができるMavic 2 Enterprise Dual

Mavic 2 Enterprise Dualは進化したFlightAutonomyにより安全で安定した飛行を実現しています。さらに高解像度の可視画像はもちろんのこと、熱画像も撮影可能で業務を円滑に進めるのに役立ちます。機能のカスタマイズも可能なので、さまざまな用途に使用できる汎用性が魅力です。
 

農薬散布に役立つAgras MG-1P RTK

農業で産業用ドローンを活用したいのであれば、Agras MG-1P RTKがおすすめです。 Agras MG-1P RTKは制御範囲が3kmと非常に広く、広大な敷地に農薬散布 を行うのに役立ちます。飛行安全性が向上し、効率のよい飛行を実現していま す。比較的安価にレンタルできるので、農薬を散布する時期に利用するのもよい方法です。

用途に応じてドローンを選ぼう

ドローンは大きさや性能によって、価格や注意点が変わります。今後ドローンを利用しようとしているのであれば、自分がどんな用途でドローンを使おうと思っているのか、どの程度の予算なのか、レンタルするのか購入するのかなどを考慮して製品を選びましょう。

ドローンレンタルのドロサツ‼では、空撮用や産業用ドローン、水中ドローンなど幅広い用途のドローンレンタルが可能です。

個人の方も法人の方も、ドローンのレンタルなら機体保有台数業界No.1のドロサツ‼にご相談ください。

監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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