海外で注目のドローン企業・用途についてご紹介

未来のテクノロジーとして、ドローンの需要は世界規模で急速に広がっています。

空を舞台に革新的な技術やアプローチで、現代のビジネス社会に変革をもたらしています。

 

必然的にドローン企業が世界中で注目を集めているわけですが、その中でも特に注目すべき海外の企業をご紹介します。

どのような技術力があるのか、どのような分野に注力しているのか、それぞれの企業の特色をまとめてご紹介していきます。

 

 

MAJベトナム

MAJベトナムは、無人航空機(UAV)の研究、設計、修理を専門とする企業です。

タイプ、サイズの柔軟性に定評があり、顧客のニーズに応じてさまざまなモジュールと組み合わせることが可能です。

 

国家管理機関からは製造のライセンスを取得しており、現在は月間150台の生産能力を誇り、主に航空写真とロジスティクス用ドローンの製造に注力しています。

 

MAJの多機能な企業戦略

MAJは、ドローンの生産だけでなく、農業やエネルギー問題、交通や娯楽等のあらゆる分野とドローンとの結びつきを考え、実現させてきたバイタリティー溢れる未来志向の企業です。

正に今の時代にマッチした素晴らしい企業理念で、期待は高まるばかりです。

 

ドローン技術の応用に焦点を当てており、カスタマイズ可能な特殊モデルを提供したり、農業分野においては農作物の価値と安全性の向上や、農薬使用量の削減に貢献しています。

 

MAJベトナムのコアバリュー

MAJベトナムは以下の企業理念を掲げています。

 

★農業

  • 農産物の価値と人間の食の安全レベルの向上
  • 水を90%、農薬を30%削減

 

★環境

  • 住宅用電力網の監視
  • 森林モニタリングで森林伐採や環境資源の盗難防止
  • 電力技術は、PCOP基準に従ってCO2排出量0%

 

★人間の健康

  • 高速輸送、遠隔地への緊急事態にも対応
  • 人に焦点を当て、安全は常に最優先事項

    ★出荷能力

    • 道路と比較して輸送コストを50%削減
    • 時間を最小限に抑え、緊急事態にも対応
    • 100%電気技術により、CO2の排出量を0に

     

    企業ページ:https://maj.com.vn/

     

    FxUAV Technologies Pvt Ltd

    エンタープライズグレードの無人航空システム(UAS)分野の先進企業です。

     

    戦争が絶えないこの地球上において、"無人機"というと物騒な兵器を想像してしまう方も少なくないのではないでしょうか。

    事実、ドローンが軍事利用されているニュースを目にすることも多く、残念ながらそれにより町が破壊され、人々が傷つけられているという現状があります。

     

    しかしながら、この企業は「UASの平和利用」を理念に掲げ、あらゆる課題を解決する機材の開発・サービスの提供を行っています。

     

    UASによる素晴らしき平和利用

    まず知っていただきたいことは、彼らがUASによって目指すもの。

    それはマッピングや農業、災害への緊急対応と、その管理です。

     

    これらの用途に合ったUASの開発だけではなく、あらゆる用途に特化したペイロードの開発も行っており、それによってこれまで人間がおこなってきた付加価値の低い作業や、危険が多い高所、難所の作業も、安全に行えるよう代替を目指しています。

     

    Rakshak UAV 1.0

     

     

    Rakshak UAV 1.0(ラクシャク)は3-in-1設計となっており、その目的は災害チームと連携して、多くの人命を救う事です。

    迅速かつ高度な対応で、一般的な空撮用途・点検用途の機材では対応が難しかった人命救助ができるようになります。

    • 救命胴衣の速やかな投下
    • ピンポイントでの消化活動
    • 救命ブイの投下

     

    農業分野

    多くのドローン企業と同じく、農業用ドローンでの農薬散布を推奨しています。

    農業における労働力不足の改善、労働時間の削減、作物のモニタリング、散布作業時の安全の担保、散布効率の向上を掲げています。

     

    企業ページ:https://www.fxuav.in/

     

    Hiveground

    5人のロボット愛好家から始まり、現在は30名以上のエンジニアと開発者が在籍する大きな会社へ成長しました。

     

    ロボットの自動化を実現し、あらゆるサービスを提供しています。

    住宅用セキュリティロボットの他、農業分野で活用できるドローンや、さまざまな工業・産業用ドローンを提供しています。

     

    投資支援を通じて、今も成長し続けている注目の企業です。

     

    Hivegroundの可能性

     

    Hivegroundの主力商品の「Tiger drone2」は、農業ビジネスに最適化されたドローンです。

    スプレッダーユニットによる種や肥料の均等な分散と、ユーザー中心の設計がなされたフライトコントローラー、精密なスプレーシステムを搭載しています。

     

    実際の運用を想定して、使い勝手の良さを念頭に作られた液体化学スプレーや肥料散布器の装備で、広範囲の農作業に理想的な設計となっています。

     

     

     

    TIGERDRONEアプリを使えば、バッテリー節約型の飛行計画やリアルタイムでの異常アラートも取得できます。

    もちろん、マルチスペクトルカメラ、サーマルカメラといったアクセサリーも用意されています。

     

    サトウキビ畑でドローン現地調査

    地理情報データを活用して畑の面積を迅速かつ正確に測定し、数値表層モデルと数値地形モデルの情報をもとにエリアの特定をします。

    その後、作物の健康状態をモニタリングすることで病気を発見したり、雑草の有無を把握して計画を立て、農作業の効率化を図ります。

    最終的には作物を最適なタイミングで収穫することができ、従来の手法と比べてコストも大幅に削減できます。

     

    企業ページ:https://www.hiveground.com/

     

    国内外で本格化されつつあるドローンショーについての現状



    多くの企業において、これまで人間が行っていた危険な作業の代替として、また人手不足が深刻化する業界への対応策としてドローンが開発・提供されています。

     

    しかし、近年ではそういった産業用ドローンの他にも、ドローンを「エンターテイメント」として提供する企業が登場しています。

     

    東京2020大会の開会式で注目を集めたドローンショーもその一つで、日本国内では姫路城やディズニーリゾートなどのイベントでもすでに実施されています。

    香港で開催されたLouis Vutton Pre Fall 24の会場演出としても大きな話題となりました。

     

    海外におけるドローン市場の今

    海外の市場では、ドローンショーには主にDMD製ドローンが使われており、ここが日本国内で開催されているドローンショーとの大きな違いでしょう。

    国内では主にUNICAが使われていますが、現状では、コントロールシステムの使いやすさ、安全性能、電波の安定性など、DMD製のドローンの方が優れていると言えます。

     (国内のドローンショーでは観客のスマートフォンによる電波干渉のために、イベントが中止になってしまったという残念な事態も数件起きています)

     

    国内のドローンショー費用相場は、ドローン100機パッケージで500万円前後が一般的で、規模やデザインによって機体の追加、+人件費や諸経費が発生します。

     

    まとめ

    ドローンの進歩は全世界的なものになりつつあり、その新しい機能の開発も知らぬうちに加速度的に進んでいます。

    ドローンの素晴らしい性能があらゆる分野において平和利用され、今後もたくさんの人たちの生活を支える力となることを願っています。

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