ドローンの夜間飛行は可能?必要な許可・申請とルールを徹底解説

ドローンを夜に飛ばして幻想的な映像を撮りたい!そう思ったことはありませんか?

日本国内では、ドローンの夜間飛行は航空法上の「特定飛行」に該当します。飛行の条件によっては国土交通省への許可・承認申請が必要ですが、一定の条件を満たすカテゴリーⅡ飛行では、申請が不要となる場合もあります。

一方、技能証明や機体認証など所定の条件を満たす場合は、申請が不要となるケースもあります。この記事では、夜間飛行のルールや必要な手続き、DIPS2.0での申請方法、機体や資格の条件、訓練時の注意点までわかりやすく解説します。

日本国内におけるドローンの夜間飛行とは何か?定義や法律をおさらい

日本国内でドローンを飛行させる際には、時間帯によっても飛行ルールが異なることをご存知でしょうか。特に「夜間飛行」とされる時間帯でのドローン飛行には、航空法によって厳格な規制が設けられています。

まず、夜間飛行とは、日没から日の出までの時間帯にドローンを飛行させることを指します。この時間帯の飛行は、視界が悪くなるため、事故や衝突のリスクが高まるとされ、航空法上の「特定飛行」に該当します。

夜間飛行を行う場合は、飛行する場所や方法、機体、操縦者の資格などに応じて、必要な許可・承認を受ける、または所定の条件を満たして申請を不要とする必要があります。

申請にあたっては、夜間でも機体の位置や周囲の状況を的確に把握できる灯火装備や操縦技能が求められます。

また、操縦者には夜間における視認性や緊急時の対応について十分な知識と経験が求められるため、飛行方法や適用する飛行マニュアルなどによって、夜間飛行の訓練を受けた操縦者が求められる場合があります。

技能証明を取得し、機体認証を受けた機体を使用するなど一定の条件を満たす場合、夜間飛行を含む一部のカテゴリーⅡ飛行では、許可・承認申請が不要となる制度があります。ただし、夜間飛行については技能証明の「夜間飛行」の限定変更が必要です。

夜間飛行は、インフラ点検、災害調査、警備業務などにおいて需要が高まっている一方、リスクと責任も伴います。安全かつ適法な運用のためには、法令遵守と技術力の向上が欠かせません。

夜間飛行に挑戦したい方は、必ず最新の法令と申請要件を確認し、適切な手続きを踏むようにしましょう。

日本国内でドローンを夜間飛行させる際の規則や法律について

日本国内でドローンを夜間に飛行させる際には、航空法をはじめとする複数の法律や規則に従う必要があります。特に「夜間飛行」は航空法上の「特定飛行」に該当し、飛行方法や機体、操縦者の資格などによって必要な手続きが異なります。

夜間飛行を行う場合は、飛行場所や飛行方法、機体、操縦者の資格などに応じて、必要な許可・承認を受ける必要があります。一方、一定の条件を満たすカテゴリーⅡ飛行では、許可・承認申請が不要となる場合があります。

■ 夜間飛行の定義とは?

航空法において「夜間飛行」とは、日没から日の出までの時間帯における飛行を指します。この時間帯は視認性が大幅に低下し、第三者との接触や機体の喪失といったリスクが高まるため、法律上の制限が設けられています。

■ 許可・承認が必要な理由

夜間はドローンの機体を目視で確認することが困難になるため、国土交通省では、夜間飛行を行うには「飛行の安全性を確保するための具体的な措置」を講じることが条件とされています。これには以下のような要件が含まれます。

・機体に夜間でも視認可能な灯火(ライト)を装備していること

・飛行ルートや周囲環境の事前調査がなされていること

・夜間飛行の訓練を受けた操縦者が操作すること

・必要に応じて補助者を配置し、周囲の安全確認を行える体制であること

■ 国家資格制度との関係

2022年に導入された無人航空機操縦者技能証明(国家資格)制度により、夜間飛行のハードルは一部緩和されています。例えば、二等操縦士資格を取得し、かつ国の認証を受けた機体を用いることで、夜間飛行の許可・承認申請が不要されるというメリットがあります。

■ その他関連法規

電波法:夜間飛行時も、ドローンに搭載された無線設備については、電波法上のルールを確認する必要があります。

航空法以外にも、飛行場所によっては小型無人機等飛行禁止法、自治体の条例、施設管理者のルールなどが関係する場合があります。飛行前には、航空法上の許可・承認だけでなく、飛行場所に適用されるルールも確認しましょう。

夜間飛行は、インフラの夜間点検や災害調査、警備業務などで有効な手段となる一方、高度な安全管理と技術力が求められます。違反すれば罰則や損害賠償など重大なトラブルにつながる可能性もあるため、必ず法令を確認し、許可を得た上で実施することが大切です。

安全で合法的な夜間飛行のためにも、ドローンの運用者は常に最新のルールを把握し、必要に応じてドローンスクールや専門機関の指導を受けることをおすすめします。

ドローンを夜間飛行させるために必要なスキルや資格について

ドローンを夜間に飛行させるには、高度な操縦技術と法令に関する正しい知識が求められます。

夜間は昼間と比べて周囲や機体の視認性が低下するため、安全確保のための追加的な対策が必要です。

そのため、夜間飛行を行う際には、操縦者が十分な知識・技能を身につけ、機体の状態や周囲の環境を適切に確認できる体制を整えることが重要です。

■ 必要な操縦スキルと知識

夜間飛行に対応できる操縦者として認められるためには、以下のようなスキルと知識が必要とされます。

・正確な飛行ルートの事前設計とナビゲーション能力

・気象条件の読み取りや夜間特有の気象リスクに対する理解

・緊急時の対応(フェイルセーフ機能の理解と操作)

・機体やバッテリー、灯火類の状態チェックに関する技術

また、夜間は周囲の状況を把握しづらいため、飛行方法や安全管理体制に応じて補助者を配置する場合があります。

必要に応じて補助者を配置し、操縦者と連携して周囲の安全確認を行うことも重要です。

■ 国家資格の取得で飛行がしやすくなる

2022年にスタートした**無人航空機操縦者技能証明制度(いわゆるドローンの国家資格)**を取得することで、夜間飛行を行うための手続きが一部簡略化されます。具体的には、以下のような資格があります:

二等無人航空機操縦士+夜間飛行の限定変更

 ⇒一定の条件を満たすカテゴリーⅡの夜間飛行で、許可・承認申請を不要とする制度を利用できます。 

※許可・承認申請を不要とするには、機体認証や立入管理措置など、所定の条件を満たす必要があります。

一等無人航空機操縦士(より高度な飛行が可能)

 ⇒立入管理措置を講じない特定飛行=第三者の上空で特定飛行。ただし、一等資格だけで飛行できるわけではなく、第一種機体認証や許可・承認など、飛行形態に応じた条件を満たす必要があります。

一定の条件を満たす場合、夜間飛行を含む一部のカテゴリーⅡ飛行について、許可・承認申請を不要とできるため、手続きの負担を軽減できます。

■ 民間スクールでの技術習得も有効

国家資格の取得が難しい場合でも、ドローンスクールや講習機関で夜間飛行に関する講座を受講することは非常に有効です。夜間飛行に特化した訓練プログラムを受けることで、安全に対する理解を深め、実務での信頼性も向上します。

夜間飛行を安全に行うためには、技術・知識・体制の3要素をバランスよく備えることが不可欠です。資格を取得し、十分な訓練を受けたうえで、法令を遵守しながら運用することで、夜間でも安心してドローンを活用することができるでしょう。

ドローンで夜間飛行する際に必要な申請や書類について

ドローンを夜間に飛行させる場合、航空法上の「特定飛行」に該当するため、飛行の条件に応じて許可・承認申請が必要となります。ただし、一定の条件を満たすカテゴリーⅡ飛行では、許可・承認申請が不要となる場合があります。

■ 許可・承認申請が必要になるケースとは?

夜間飛行、DID上空、目視外飛行、30m未満の飛行などは航空法上の「特定飛行」に該当します。ただし、一定の条件を満たすカテゴリーⅡ飛行については、許可・承認申請を不要とできる場合があります。

一方、条件を満たさない場合や、カテゴリーⅡのうち申請が必要な飛行に該当する場合は、国土交通省への許可・承認申請が必要です。

■ 主な提出書類と申請の流れ

主な提出書類や情報は以下の通りです:

・飛行の詳細情報(飛行日時、場所、高度、目的など)

・使用する機体情報(機体の名称、型式、製造番号など)

・操縦者・補助者の情報(経験年数や技能証明の有無)

・安全対策に関する資料(夜間飛行時の視認性確保方法、灯火の種類と設置方法など)

・飛行マニュアル(国交省が定める標準マニュアルの使用、または独自マニュアル)

※夜間飛行では、機体の姿勢や方向を正確に視認できる灯火などが必要です。

■ 許可までの期間と注意点

DIPS2.0での申請は原則として飛行予定日の10開庁日前までに提出する必要があります。審査には一定の期間を要するため、余裕を持って申請しましょう。

また、夜間飛行に関する訓練記録や操縦者の実績を求められることがあるため、ドローンスクールなどで実技経験を積んでおくことも推奨されます。

このように、ドローンを夜間に飛行させるには、正確な申請と安全対策の提示が不可欠です。手続きに不安がある場合は、申請代行サービスやドローン販売店が申請代行を行っているケースもあるので、そのサポートを活用するのも1つの方法です。安全で法令遵守な運用を心がけましょう。

DIPS2.0で夜間飛行する際の申請の出し方

DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)は、国土交通省が運用するオンライン申請システムで、ドローンの飛行に関する各種申請や通報を効率的に行うことができます。

夜間飛行について許可・承認申請が必要な場合は、DIPS2.0を利用してオンラインで申請できます。ここではその具体的な申請手順を紹介します。

■ DIPS2.0での夜間飛行申請の流れ

ステップ1:DIPS2.0にログイン

まず、DIPS2.0公式サイトにアクセスし、個人もしくは法人アカウントでログインします。初めての場合は事前にユーザー登録が必要です。

ステップ2:機体情報の登録

飛行に使用する機体情報を登録・確認します。機体の登録状況や型式など、申請画面で求められる情報を正確に入力します。複数の機体を使用する場合、それぞれ個別に登録しておきましょう。

ステップ3:操縦者情報の登録

操縦者の氏名、連絡先、飛行経験(特に夜間飛行の有無)などを入力します。民間資格や国家資格を保有している場合はその情報も併せて入力できます。

ステップ4:飛行計画の作成

夜間飛行を行う日時、場所、高度、飛行方法(例:目視内/目視外、補助者の有無など)を入力します。特に夜間飛行である旨を明確に選択する必要があります。

ステップ5:標準マニュアルまたは独自マニュアルの選択

飛行に関する安全対策を記載したマニュアルを選択します。申請内容に応じて、国土交通省の標準マニュアルを使用するか、飛行内容に適した独自の飛行マニュアルを作成します。

夜間飛行の場合は、機体の姿勢や方向を正確に視認できるようにするなど、夜間の安全確保に必要な措置を記載します。

ステップ6:申請内容の確認と提出

入力した内容に誤りがないか確認し、すべての情報が揃っていることを確認のうえ、申請を提出します。提出後、DIPS2.0上で審査状況を確認することができます。

■ 提出期限と注意点

原則として飛行予定日の10開庁日前までに提出が必要です。

土日祝日を除いた営業日でのカウントになるため、特に繁忙期や連休前は早めの提出が推奨しています。

また、内容に不備があると、差し戻しとなり、承認までに時間を要する可能性があります。

「標準マニュアル」を使用する場合も、夜間飛行に適した運用ルールが記載されているか必ず確認しましょう。

■ 夜間飛行に関するポイント

夜間飛行では「十分な灯火の装備」が求められます。視認性を確保するための白色・赤色のLEDライトなどが代表的です。

操縦者が機体を見失わないように補助者を配置するか、GPSなどの飛行支援機能を過信せず、機体の灯火による視認性を確保し、飛行経路や周辺環境を事前に確認することが重要です。

DIPS2.0での申請作業は一見複雑に思えますが、事前に必要書類やデータを準備し、各ステップに沿って入力すればスムーズに進めることができます。特に夜間飛行は安全管理と法令遵守が非常に重要です。正確な申請を心がけ、安心・安全な飛行を実現しましょう。

夜間飛行に対応できる灯火が装備された機体を準備する

夜間飛行を行う際には、操縦者や補助者が機体の位置や姿勢を常に視認できることが求められます。そのため、灯火の装備は法令上の要件だけでなく、安全飛行を実現するための重要な要素となります。

夜間飛行では、機体の姿勢や方向を正確に視認できる灯火を備えることも重要です。必要な視認性は機体の仕様や飛行条件によって異なるため、使用する機体の仕様や適用される安全基準を確認しましょう。

DJIの業務向け機体には、夜間の運用を想定した視認性確保などに配慮されたモデルがあります。ただし、機体に灯火が搭載されていることだけで夜間飛行が自由にできるわけではありません。実際に飛行する際は、使用する機体の仕様や機体認証の有無、操縦者の技能証明、飛行場所・方法などを確認し、必要な許可・承認を取得することが重要です。

加えて、灯火の点灯状態は飛行前のチェックリストに含め、点灯の有無やバッテリー残量なども確認することが重要です。

なお、外付けの灯火を使用する場合も、単にライトを追加すれば夜間飛行の要件を満たすとは限らないため、使用する機体の仕様や適用される基準を確認することが重要です。

夜間の空は昼間に比べて障害物の視認性が下がり、風や気温の影響を受けやすくなるため、灯火による機体管理は命綱ともいえる安全対策です。適切な灯火が備わった機体を選定・運用することで、安全かつ法令遵守の夜間飛行が実現できます。

ドローンで夜間飛行をさせるためのおすすめの訓練方法

夜間は昼間と比べて周囲や機体の視認性が低下するため、安全確保のための追加的な対策が必要です。

そのため、安全な運用を行うためには、事前に十分な訓練を積むことが不可欠です。以下に、ドローンでの夜間飛行に備えるためのおすすめの訓練方法をご紹介します。

1. 日中の基本操縦スキルの徹底

夜間においても安定した飛行を行うには、まず昼間の明るい時間帯で機体の操作感覚を正確に身につけることが大前提です。

日中の明るい時間帯に、機体の基本操作や離着陸、ホバリング、方向転換、緊急時の操作などを十分に練習しておきましょう。使用する機体の飛行支援機能やフェイルセーフ機能についても、事前に動作や設定を確認しておくことが重要です。

2. 薄暗い時間帯(夕暮れ)での訓練

いきなり真っ暗な中での飛行ではなく、日没前の薄暗くなってきた時間帯など、十分な安全管理ができる環境から段階的に練習する

視認性が徐々に低下していく中での飛行に慣れておくことで、実際の夜間飛行時にも落ち着いて対応しやすくなります。

3. 灯火の確認と視認訓練

夜間飛行では灯火の点灯状態を頼りに機体の位置や姿勢を把握する必要があります。機体の灯火の位置・色・点灯状態などを確認し、灯火によって機体の姿勢や方向を把握できるよう練習します。

4. 補助者との連携訓練

夜間飛行では、飛行方法や安全管理体制に応じて補助者を配置する場合があります。必要な場合には、操縦者と補助者が連携して周囲の安全確認を行える体制を整えましょう。

5. 実機を使ったシナリオ訓練

建物の上空や狭い場所など、実際の業務で想定されるシチュエーションで訓練することで、より実践的な夜間飛行のスキルを磨けます。できれば実際に飛行させる場所に近い環境(山間部、施設周辺など)での訓練を重ねることが理想です。

6. ドローンスクールでの夜間飛行コースの受講

民間スクールや登録講習機関(登録講習機関制度の下で国家資格講習を実施している機関)では、夜間飛行に特化した講習を提供しているところもあります。法令、申請方法、実技訓練まで体系的に学ぶことができ、初めての夜間飛行には特におすすめです。

夜間飛行は、高度なスキルと冷静な判断力が求められる場面です。トラブルを未然に防ぎ、安全な運航を実現するためにも、段階的かつ実践的な訓練を繰り返し行うことが、信頼されるドローンオペレーターへの第一歩です。

まとめ

日本国内でドローンを夜間飛行させる場合、夜間飛行は航空法上の「特定飛行」に該当するため、原則として所定の安全対策や手続きが必要です。ただし、技能証明を取得した操縦者が機体認証を受けた機体を使用し、立入管理措置などの条件を満たす場合には、許可・承認申請が不要となるケースもあります。夜間飛行を行う際は、自身の資格や機体、飛行場所、飛行方法がどのカテゴリーに該当するのかを確認することが重要です。

また、夜間飛行には高度な操縦技術と判断力が求められるため、夜間飛行に特化した訓練を受けることが推奨されます。夜間飛行に対応したドローンスクールでの実技講習や、二等無人航空機操縦士の技能証明に「夜間飛行」の限定変更を行うことで、一定の条件を満たすカテゴリーⅡ飛行では、許可・承認申請を不要とする制度を利用できます。

業務での活用はもちろん、申請の煩雑さやリスクへの備えを考えると、計画的な準備と制度理解が不可欠です。夜間飛行を検討している方は、機体選定から訓練、申請手続きまでを一貫して支援できるプロのサポートを受けることも一つの有効な手段です。

夜間飛行などドローンの特殊な飛行や、業務でドローンを扱いたいとお考えの方は、お気軽にドロサツにご相談ください。

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