DJI Mini3 proのスペックをMini2との比較解説

2022年5月、DJIから新製品が発表されました!その名も【DJI Mini 3 Pro】。
従来のミニドローンがどう進化したのか?気になる価格は?従来のMiniシリーズと比較してみました!
 
DJIのキャッチコピー「MiniでもPro」「小さいだけとは言わせない」から推測するには、相当な自信作のようです。早速見ていきましょう!
 
 

「ミニ。でも、プロ」なDJI Mini 3 Proが新登場

 
プロ向け空撮用ドローンとして発売され、映画レベルのハイクオリティ撮影が可能なDJI Mavic 3の次は、初心者向けと思われるDJI Mini 3が登場しました。
 
Mavic Miniシリーズといえば、これまでは199g以下の小型設計でで日本の航空法を意識したサイズ感が売りでしたが、今回はどうなのでしょうか?
また"Pro"が名前につくということは従来のMavic2やAir2シリーズに近づいたスペックなのか?はたまた同等なのか?そちらも気になります。
 
早くも手に入れた人々からは絶賛されているようですが、何がどう新しいのか調査しました!
 
 

"小さいだけとは言わせない" DJI Mini3 Proのスペックは?

 
このDJIの謳うキャッチコピーからも分かるように、DJIも相当の自信作であることがうかがえます。
どういった点がアップグレードされたのか早速見ていきましょう!
 

①249g未満の小型ボディ

 
これまでのMavic Miniシリーズと大きく異なる点として、DJI Mini 3 Proの離陸重量は249gとなっています。
 
※以下DJIのHPより抜粋
 
「機体の標準重量(インテリジェントフライトバッテリー、プロペラ、microSDカードを含む)です。実際の製品重量は、バッチ材料や外的要因により多少異なる場合があります。一部の国と地域では、登録は不要です(日本国内では、ご使用の前に、適用される全ての法律および規則に従って、飛行許可・承認や機体の登録手続き等を行ってください)。
ご使用の前に、現地の法律および規則をご確認ください。仕様に記載されている値は、リリース時の最新版ファームウェアでの測定値です。ファームウェア更新で性能が向上するため、ファームウェアを最新版に更新することを強くお勧めします。」
 
日本国内では全ての法律に従って…とありますが、2022年5月現在、日本のドローン規制や航空法におていは、今後DJI Mini 3を飛行させる場合に機体登録が必須となり(詳しくはコチラの記事を参照)、場合によってはDIPSに申請をしてから飛行が可能となります(詳しくはコチラの記事を参照)。
 
従来のMiniシリーズは199g以下の機体だったので、200g以上の機体に適用される航空法を考慮する必要ありませんでしたが、今回の新製品Mini3では249gとのことなのでそうはいかなくなりそうです。
※ちなみにこの249gという重量はアメリカでの小型ドローンに該当するギリギリの重量だそう
 
とはいってもメリットはそのサイズ感。
 
DJI Mini 3のサイズは、(長さ×幅×高さ)
・折りたたんだ状態:145×90×62 mm
・展開時:171×245×62 mm
・展開時(プロペラあり):251×362×70 mm
 
とのことで、Air2やAir2sより一回りほど小さく、DJI Mavic 3の半分くらいの大きさです。このくらいのサイズ感なら、旅行などで気軽にドローン撮影がしたい場合でも持ち運びには申し分ないですね。
 
 
 
 

②3方向障害物検知

 
DJI Mini 2や、通販サイトで販売されているトイドローンなど、これまでほとんどの一般的なミニドローンには障害物検知機能は搭載されていませんでした。
 
今回発表されたDJI Mini 3 Proは、重量が多少増えていることもあり、3方向障害物検知が搭載されたのも大きなポイントです。
 
つまり、DJI Mini 3 Proは、Mavic Miniシリーズの中で最も高い安全性を誇るドローンといえるでしょう。
 
 
 
 

③4K HDR動画

 
もはやどんなドローンにでも標準搭載となりつつある4Kカメラですが、今回登場したDJI Mini 3 Proも例外ではありません。
 
 

④バッテリー長時間駆動

 
DJI Mini 3 Proでは、なんと最大47分の飛行が可能となりました。これまでのMavic Miniシリーズからは想像もつかない数字ですね。
Mini3 Pro
Air2s
​最大飛行時間
​34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
47分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時)
* 無風時に、21.6 km/hの速度で前方に飛行させて測定。インテリジェント フライトバッテリー Plusは、特定の国でのみ使用可能です。
 
31分
最大ホバリング時間
30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
40分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時)
* 無風時に測定
​30分
DJIの従来製品である Air2sよりも長く飛行できるようになっています。
これは、大きくなったプロペラと、航空力学に基づいた機体フォルムに新設計されたことによる要因も大きいようです。
 
 

⑤縦向き撮影

 
なんとDJI Mini 3 Proでは縦型撮影もできるようになりました。
 
ジンバル部分も再設計されて回転範囲が大きくなり、ローアングル撮影や縦向き撮影が可能となったため、映像制作の幅が広がりました。
 
横向きと縦向きの切り替えは、さっとタップするだけ。
新設計のジンバルカメラでは90°回転できるため、クロップ編集で画質を落とすことなく、真の縦向き映像を記録できます。
この機能により、縦向き映像に対応したSNSへ、細部まで鮮明な映像を簡単に投稿できます。
 
最近のドローンではなかなか見なかった縦向き撮影が手軽にでき、Instagramなどにも簡単にシェアできるのは非常に魅力的ですね!
 
 
 

⑥フォーカストラック

 
さらに、DJI Mini 3 Proにはフォーカストラック機能がつきました!
 
フォーカストラックを使って、被写体をフレームに収めながら、クリエイティブに撮影することができます。 このフォーカストラックには、ActiveTrack 4.0、Spotlight 2.0、Point of Interest 3.0の3種類のパワフルで見ごたえのある映像を撮影できる機能が収められています。
 
最近のドローンでは中型のMavic2やMavic3などでフォーカストラック撮影が可能でしたが、これもミニドローンではなかった機能なので大変うれしいですね。
 
 

D-Cinelikeカラーモードで本格的な映像編集にも

これまで、ミニドローンというと手軽に空撮を楽しむだけのおもちゃ感がありましたが、
DJI Mini 3 Proは本格的な映像編集も楽しめるようになりました。
 

DJI Mini 3 ProとDJI Mini 2は何が違う?

 
ここで簡単にDJI Mini2から大幅にバージョンアップした機能は何なのかをまとめてみると、
 
1)縦向き撮影が可能
2)フォーカストラック機能が付いた
3)障害物検知機能が付いた
4)飛行時間が圧倒的に伸びた
 
この4点が言えそうです。
5月20日に発売開始ですでに入荷待ちの状態とのことですが早くも手に入れたくなってきました…!!
 
 

DJI Mini 3 Proの販売価格は?

 
さて、気になるその販売価格ですが、
Mini3Proは3パターンでの購入が可能なようです。
 
 
まず最安値が送信機なしの機体のみで92,400円で、予備羽やUSB-typeCケーブルが付いたものになります。というのもDJI Mini 3 Proは、従来のDJI Air 2やDJI Mini 2の送信機と互換性があるようです。
 
そしてその次の値段が、送信機もついている106,700円のセットです。
 
 
最安値セットとの違いは送信機があるかないかです。
 
そして今回最も気になるのが、119,900円のDJI RC付属セットです!
 
こちらも送信機がついているセット内容ですが、なんと便利なモニター一体型タイプ!
 
DJI Mavic 3でも同様にモニター一体型が採用されていたため、今後DJI製品はこのスタイルが定番化するのかもしれませんね。
 
 
  
ところで、通常はFly more コンボを選択できるケースが多いのですが、今回は従来のラインナップと少し異なる点があります。
 
今回はオプションとしてFly More キット(29,480円)が別売りで用意されているため、現時点でドローンと予備バッテリーのセット販売はありません。
 
DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusには、インテリジェント フライトバッテリー Plus 2個、2WAY充電ハブ、データケーブル、ショルダーバッグ、予備プロペラ、ねじが同梱されているそうです。
 
ドローンのフライトに予備バッテリーは必須といえるので、これは確実にFlymoreキットも欲しくなってしまいますね。
となると、総額で13万円前後は見ておく必要がありそうです。
 
 
 

初心者が今から買うならDJI Mini 3 Proがおすすめ

 
以上、DJIの新製品「DJI Mini 3 Pro」をご紹介してきましたが、これだけの高性能でこの価格帯は他社にはないと思います。
まだドローンを使ったことがなく、これからドローンに挑戦していきたいという人は、このDJI Mini 3 Proがおすすめです。
 
もちろん、購入する前に一度使ってから検討したいという方や、もう既にほかのDJI商品は持っているけどDJI Mini 3 Proが気になる!というかたにはレンタルという手もあります。
 

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監修者

監修者の写真

森本 洸生(もりもと こうき)

株式会社 drone supply &control (ドローンエバンジェリスト)

<略歴>

中学生の時に国土交通省の全国包括申請許可取得し、鹿やイノシシによる農作物被害を守る害虫駆除のプロジェクトに参画するなど、若い世代のドローン第一人者。現在では様々なドローン事業に参画するなど多方面で活躍中。

<所有する資格>

  • DJI CAMPスペシャリスト
  • DJI CAMPインストラクター
  • DJI CAMP ENTERPRISEインストラクター
  • 無人航空従事者試験1級
  • CRPI公認指導員
  • 総飛行時間400時間以上
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