DJI CAMP認定資格とは?取得のメリットと受験条件

 

DJI CAMPは、ドローンを業務目的で使用する方や、ドローンに関する知識・スキルを高めたい方に向けて設計された民間資格です。

この資格を取得することで、ドローン運用の際に安全面や信頼の獲得に役立てることができます。

 

業務用ドローンの社会実装が進む中で、操縦者はより安全で高度な操縦技術の習得が求められています。

この記事では、DJI CAMPの内容や取得することで得られるメリットについて解説していきます。

 

DJI CAMPとは

DJI CAMPは、世界的なドローンメーカー「DJI」の日本法人であるDJI JAPAN株式会社による民間資格で、DJIの製品を正しく理解し、より安全に使用できる操縦者の技能を認定する資格です。

2022年には、DJI Zenmuse L1のレーザースキャナーを使用し、運用に必要な各種基礎知識、業務の一連の処理や手続き、実際の測量方法、データ解析まで習得するプログラム「DJI CAMP ENTERPRISE」もスタートしました。

その後、DJI製品のスキルを習得する為の新しいカリキュラムが随時追加されています。

 

DJI CAMP認定資格の階層

DJI CAMP認定資格には、三つのレベルがあります。

 

1・DJIスペシャリスト

DJIインストラクターによる座学教育と実技指導を受け、10時間以上の飛行操縦経験を有し、なおかつDJI製品のユーザーマニュアルを事前に熟読する必要があります。

そのうえで、筆記試験、飛行技能試験、オンラインテストなどからなる指定試験に合格することが必要です。

 

2・DJIインストラクター

DJIスペシャリストの教育や監督、技能資格の認定を行い、その認定責任を負います。

上級操作技能と指導技術に加え、50時間以上の飛行操縦経験を持ち、国土交通省に無人航空機飛行の許可、承認の申請経験が必須です。

その他、2日間の座学講義、筆記試験、実技試験を受講し、技能テストに合格する必要があります。

 

3・DJIマスター:

100時間以上の飛行操縦経験を有し、電波法や航空法など、最高レベルの飛行技能と総合的な知識を備えた操縦者を認定するものです。

重要な業務場面での操縦経験や指導経験、安全運転の知識も必要です。

合格者はDJI JAPANから直接任命され、DJI CAMPの運営にも参画します。

 

 

講座内容と試験

DJI CAMPの講座は、座学と実技の両方を含みます。

DJIインストラクターの指導によるDJI CAMP教育カリキュラムを受講し、安全基準、ドローン法規、気象条件、飛行技術などの基本的な内容を学びます。

その後、DJI製品に特化した試験対策講習がおこなわれ、理論試験と実技の飛行試験が実施されます。合格すれば「DJI スペシャリスト」として認定されます。

もし不合格だったとしても、再試験の機会が与えられます。

 

座学講習の内容

第1章:操縦者の行動規範

第2章:安全

第3章:法規

第4章:無人航空機ドローンとは

第5章:電波の知識

第6章:カメラの知識

第7章:自然環境

第8章:安全飛行

第9章:飛行に向けた確認事項

第10章:DJI製品について

 

認定テスト

1.飛行計画レポート作成:50点満点

2.飛行技能テスト:50点満点

3.最終オンラインテスト(選択問題):100点満点

※1,2に合格した受講者のみ3を受けることができます。

 

DJI CAMP認定資格取得のメリット

・業務の信頼性向上:資格を持つことで信頼度が増します。

この人に任せておけば大丈夫といった気持ちになりますよね。これは、大きな財産です。

 

「●●時間の飛行経験があります」とただ自己申告するだけでは、スキルのアピールとしてはいまいち信ぴょう性にかけてしまいます。

特にフリーランスでドローンの仕事をしていきたいという方には、資格取得がとてもおすすめです。

 

・国家資格取得費用を抑える:様々なドローンスクールで国家資格を取得するためのコースが用意されていますが、その多くで「経験者」と「初学者」の2つに分けられています。

民間資格を取得すると経験者講習を受講することができ、初学者講習から受講するよりもコストを抑えて国家資格を取得できる可能性があります。

これから国家資格を取りたいと考えている方は、ぜひ民間資格の取得も検討してみてください。

 

・保険料の割引:DJI賠償責任保険が約10%割引されるため、運用コストの削減につながります。

ドローンを扱う場合、安全のために賠償責任保険への加入は必ず行っておきましょう。

 

 

受講条件と流れ

受験前に機密保持契約に同意する必要があります。

また法人か個人事業主であること(実際のマルチコプター飛行業務に従事できること)、10時間以上の飛行経験が必要です。

 

受講の流れは下記の通りです。

  1. 受講条件を満たす
  2. 指定の講習を受講
  3. 筆記試験、実技試験、オンラインテストに合格する
  4. 認定者がDJI CAMP事務局に認定申請を行う
  5. 所定の手続きを経て、認定証と認定カードが発行されます

 

実技試験ではAモード(ATTIモード)でのフライト技能が要求されるため、事前にしっかりと練習しておくことが合格への近道です。不安がある方は、前日の飛行訓練会に参加するのも良いかと思います。

受講は全国で頻繁に開催されていますので、講座スケジュールを公式サイトで確認しましょう。

ドロサツ!!では、ご希望の場所・日時に講師を派遣して、好きな時に受講することも可能です。

お見積りは無料ですので、気になる方はぜひお気軽にお問合せください。

https://drosatsu.jp/pages/contact

 

まとめ

ドローンに対する世間の評価は非常に高く、映画やテレビだけでなく、様々な分野において利活用が加速しています。

ドローンに興味ある方は、ぜひDJI CAMP認定資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

技術力の証明として、新たなビジネスチャンスをつかむきっかけにもなるかもしれません。

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