最新の自律型ドローンプラットホーム「DJI Dock2」が発表されました。
空撮や産業などの用途でドローンを運用するにあたり、大幅な効率化が実現する革新的なソリューションです。
DJI Dock2を利用することで、さらに便利に業務を遂行することが出来るようになりました。
本コラムでは、気になるDJI Dock 2の主な特徴や利便性について、また、DJI Dock2用に設計されたドローン「Matrice 3D/3TD」についても解説します。
DJI Dock 2の概要
DJI Dock2は、ドローンの充電・離着陸を自動化できるドローン格納庫です。
前モデルDJI DockからアップデートされたDJI Dock 2ですが、その最大の特徴は、前モデルからの大幅な軽量、小型化です。
その容積と重量はなんと約75%もカットされています。
これにより、設置の柔軟性が大幅に向上していますね。当然、設置コストも削減できます。
さらにドローンのビジョンセンサーを使用して現場の状況を調査し、飛行経路や目的地のGNSS信号を確認してフライトを行います。
RTK機能で正確な位置情報を取得し、1分以内のスムーズな離陸が可能です。
また保護等級IP55の防塵・防水性を備えており、搭載している雨量計・風速計・温度計を使ってリアルタイムに気象観測が出来ます。
状況によってはフライトを中止することも出来るという機能が搭載されています。
DJI Dock2のスペック
- 総重量:34kg
- ドッグカバー(開):1228×583×412mm(長さ×幅×高さ)
- ドッグカバー(閉):570×583×465mm(長さ×幅×高さ)
- 保護等級:IP55
- 最大動作環境:-25℃~45℃
- 最大風圧抵抗(着陸時)8m/s
- 最大動作高度4000m
- 充電時間:32分
DJI Dock 2の産業利用の可能性
産業用ドローンを導入する目的として、まず人手不足の解消やコスト削減が挙げられます。
例えば農業においては農薬散布や農作物の管理、建設業界では航空写真を撮影し進捗管理に活用したり、建物・インフラの点検管理等にドローンを活用しています。
作業時間短縮や作業員の安全確保だけでなく、施設等のセキュリティ対策や監視としての用途でも存分にその役割を果たしています。
DJI Dock 2を導入することで、あらかじめプログラムしたミッションで運用が自動化され、より管理やモニタリングを簡単に実施できるようになります。
操縦者のスキルに偏ることなく安定的なデータ取得が実現するので、定点観察も簡単にできますね。
Matrice 3D/Matrice 3TD
DJI Dock 2の為に設計された専用のドローン「Matrice 3D/Matrice 3TD」は、RTKアンテナを内蔵、全方位障害物回避機能を搭載し、自動飛行も安全です。
最大飛行時間は50分、動作半径は約10km、保護等級はIP54と高い防塵性・防水性を備えています。
Matrice 3Dは自動マッピングと測量用に設計され、望遠カメラと広角カメラを備えています。
Matrice 3TDは、安全業務や点検業務用に設計され、見えない情報を可視化する赤外線カメラを搭載しています。
DJI Dock 2の価格について
最大飛行時間50分、動作半径 約10 kmのスペックを誇るDJI Dock2と新型Matriceですが、導入費用がどの程度かかるのか気になりますよね。
DJI製の産業用機材は一部機材しか販売価格が公開されておらず、この製品に関しても代理店への見積依頼が必要となります。
参考価格を確認されたい場合は、是非お気軽にお問合せフォームからご連絡ください。
事前にオンラインのお打ち合わせで用途などをヒアリングさせていただき、具体的な導入計画のご提示や、概算お見積りの作成も可能です。